まひなおしのみ 〜Pinoのきままな雑記帳〜

「クルトOTKのススメ。」移転先です。その他転鳴エルヴィ配布所などなど

『クルト特化ビショップ』旋風編【シャドウバース】

『クルト特化ビショップ』の概要については最初の記事参照。リペアモード型のデッキの回し方については第14弾記事、実現型のデッキの回し方については第15.5弾記事参照。
ここでは第18弾パック「レヴィールの旋風」の追加で変化したクルト環境について語る。


☆クルト特化ビショップ向け追加カード
今弾では強化になりそうなカードはないかなと思っていたら、ポータルで無事追加された。
もうゴールドレジェンドにはあまり期待しない方がいいかもしれない…?


・清き転変(シルバー)
ついに登場した2コスト変身カード
しかも場のカードなら相手自分フォロワーアミュレット関係なく変身させられる万能カード。
「1,2,マジック!」みたいにやたら強いフォロワーになることもなく、変身先は「聖なる教示」。
相手に使った場合はこちらが除去できずに次ターンには疾走2/1が出てくるのでリスクが低いとは言えないが、2コストでアミュレット戦術を阻止できるのは破格といえるだろう。
どちらかというと除去よりは自分のミニゴブやワンコに対して使い、安定して進化ファルコンによる疾走4点を押し付けるのがメイン。今までのこの記事的にはちょっと邪道に思えるかもしれないが、20点OTKを無理なく狙えるデッキになっていればまあまあよかろう

・セト(シルバー)
1コスアクセラレートリーダー3点回復
どうせ「守護がいれば1ドロー」を生かせる場面はそうそうないので、緊急回復として使えるという点で「光明のプリースト」の上位互換となる。
もちろん光明と同時採用してもいいが、その分他の除去カードが入れられなくなるのでデッキバランスを考えて採用すること。
7コスなので誤って出すことはまずない。出せば7/2/8必殺守護選択不可ターン終了時リーダー3回復と、コストに見合った強力な盾になってくれる。

☆もしかしたらクルトOTKに使えるかもしれない追加カード
・スパイスシャワー(ブロンズ)
「相手のリーダーか相手のフォロワー1体に2ダメージ。自分のリーダーを2回復。」(原文引用)
これで2コスならまだ分かるのだが、残念ながら3コス。今のインフレ具合なら2コスでよかっただろうに…。

・ダーティプリースト(シルバー)
結晶で1コスカウントダウン2のラスワ相手フォロワー1体消滅となる。
「エクセスプリースト」との違いは結晶のコストが1少ない代わりにカウントダウンが1多いこと。
次ターンに発動とはいかないので相手を躊躇させる効果は薄れるものの、1コスで出せるのは魅力。
また素出しすると5/4/4となる。いざというときの進化アタックが早いターンにできるという利点もあるが、素出し時の消滅効果にはあまり期待できない。(アミュレットを出す度1体消滅)

・カインドブライト(ブロンズ)
ようやくテミス以来のAOEスペルが登場。
5コスで3ダメージと、金クルトが健在なアンリミでは不要な気もしないでもないが、このカードの魅力は同時にリーダー3回復1ドローがついていること。
一応エンハンス9コスで効果が2倍になる。

☆クルトOTKにおいて警戒すべき追加カード
ラミエルニュートラル)
ニュートラルにPPブーストできるカードがついに登場。相手の展開が早くなるので注意。
ただし条件は厳しくほぼ後攻4ターン目にしか発動できない。
ちなみに2コスなのでクルトサーチを濁らせるため、味方にすることはできない。

・氷獄の顕現(ニュートラル)
コキュートスカードの一部を直接手札に加えられるカードが登場してしまった。
しかもラインナップの中にはあのにっくき「辺獄の悪鬼」が入っている。
独占公開してた人は「どうせ選ばれないだろう」と言ってはいたが、こちらがコンボ系のデッキだとバレた場合は選ばれない保証はない。使われた場合は余裕を持って回復カードをキープすること。

・ミラーウィッチ(ウィッチ)
4/3/7疾走のフォロワーを相手の場にも出す
不意打ちで盤面を埋められる可能性があるので注意。


☆旋風環境でのデッキ案

今弾で少しプレイしてみてしっくりくる構築ができたため更新。例によってここから自己流にアレンジすること。
前弾からエクセスプリーストと平等なる裁きを全抜き、金クルトとペガサスを1枚ずつ減らし、代わりに清き転変とセトを3積みした。更新前では抜かしていた神秘の指輪はやっぱり継続。
1コス回復手段を増やすことでジャスティーがそれほど引けない状況でも7ターンリーサルを狙いやすくなった他、前弾ではわりと奇跡だった6ターンリーサルも見据えられるようになった。その分回復札ばかりに偏りやすくなったのはご愛敬。
清き転変はフォロワー除去カードとしては平等なる裁きに劣る点も多いが、フォロワーだけでなくアミュレット弱体化が狙える点は優秀。さらに自分に使って打点として使うこともできる攻防一体のカードとして活躍してくれるだろう。このカードで削りが有効になる場面が増えたため平等なる裁きを外したともいえる

「BD実現型」は前弾同様微変更だけにとどまるか。


☆各クラスとの相性
・vsエルフ
環境最初期では豪風リノが筆頭。守護環境なのによくやるよなあ。結局アマツはそこまで増えず。新機軸としてはローテからの輸入ともいえるアミュレットエルフと、ロデオガイの効果を生かしての初代リノエルフぐらいか。
…と思っていたら、グランプリ上位陣のデッキが公開されるや否やアミュレットバフ軸がアンリミでも強力であることが判明し大流行。
他のクラスにも言えることだが、今弾のニュートラルカードが強力なものばかり。毎ターンフォロワーを置いてくるテンポムーブをされるだけでこちらの寿命がマッハという事態に。ほぼ勝ち目はないのでサボテンが出てきた時点でリタイア推奨。
そんなわけで今では他のデッキはほとんど見かけない。一応リノの方はたまーに出会いはするが、アマツに至っては見る影もない。
アディショナル後は「妖精の開花」が注目。アクセラレートで盤面を守り「豊穣の闘士・アイリーネ」を走らせる戦術が強力とローテでは言われたが、アンリミではリナレナをバイクに乗せれば似たことができるので今のところは見かけない。次弾でアイリーネはローテ落ちしてしまうのでそれ以降に考察が進むかも?

・vsロイヤル
環境初期は前弾に引き続きアグロも兼ねた連携ロイヤルが主だった…が。
「戦乙女の槍」等で「雷鳴のギタリスト」のPP回復効果を発動させつつドローし、「劇的な撤退」でデッキに戻しつつ0コストにして使いまわす戦術がスパルタクスと相性がよいことが判明してからはスパルタクスロイヤルが再流行。
他のカードがドロー中心であれば基本7ターンリーサルである向こうの戦術に太刀打ちできるところなのだが、対エルフの項でも述べた通りアミュレットバフ系のニュートラルフォロワーが全体的に強力であり、とりあえず盤面を守るために途中までテンポムーブをしてくるタイプも少なからず存在し気が抜けない。
スパルタクスではなくバフをかけてアグロムーブを仕掛けてくるタイプもいる。アディショナル後は連携ロイヤルとのシナジーも手に入れてしまった…が、どのみちアグロムーブは苦手なのでそこまで気にするほどでもない。向こうのドローが少ないようなら金クルトでひっくり返せるしな。

・vsウィッチ
前弾のルーニィの追加から一気にスペブウィッチが増加。たまーに土ウィッチ(及び序盤の動きを固めるために土を併用している他ウィッチ)と当たるぐらい。
今弾のスペブウィッチの強化点は「マーシャルゴーレム」。1コスでスペブしながら従順な駿馬を出し、後から出てきたカオスウィザードが+1/+1されたりする。そうなると進化ミニゴブでも取れなくなるのでなかなか厄介。
また、「水晶の魔剣士」を発動させるべくデッキを引きまくるタイプも登場。引きまくってる割に隙が少なく、そしてひとたび起動してしまうとあっという間に超越されてしまう難敵…だが、普通のスペブウィッチ同様こちらは相手が事故って自分がぶん回ることを祈るしかないのでやることは同じともいえる。
新機軸のマイザーヴィンセントは割とフォロワーを出してくるので押し負けやすい相手。一方でこちらはフォロワーをあまり出さないので相手としてもやりづらいだろう。

・vsドラゴン
「万華の鳳凰」の追加で、鳳凰の庭園によるコストダウンに注目したデッキが増加。その流れでゾーイが流行しているのは二つの意味でやな感じ。体力1にされたらクルトOTKの意味がなくなるんじゃい
アディショナル後は「深海の接近」が話題に。なんとダゴンをサーチしつつあらかじめ疾走を付けておくことが可能になった。PPブーストと庭園を合わせればゼルなしで5ターン20点パンチが可能。守護も1体までなら対処可能という疾走系OTK使いにとっては眉唾物の性能である(逆にロマンを感じないと毛嫌いする人もいそうだが、どのデッキでも好き嫌いは人それぞれなので言いっ子なしだろう)。伝令庭園を決められれば先攻5ターンも可能ではあるが、「万華の鳳凰」と合わせることでこちらのコストダウンのリスクを抑えてくる型の方が多い。こちらでも最速後攻5ターンを狙えてしまう。
ただしサーチ対象はドラゴンフォロワー全般のためゾーイとの両立はオススメできないという仕様。ゾーイの数が減ったのは追い風だが割と運に左右されるので流行は一過性のものになりそう(実際ゾーイもちょくちょく見るし)。

・vsネクロマンサー
前弾同様ミント沈黙グレモリーと骸ネクロが筆頭。だがそのデッキ内容は多少の流動性を見せた。
グレモリーの方は6ターン目にデスタイラントが走ってくるケースが多少減った…ような気がする。他のデッキに対応するためか最速デスタイラントを諦めてでも安定を狙っているようだ。こちらとしては追い風といえる。
骸はというと前弾の上位プレイヤーデッキの影響でプリンセスナイトから確定サーチするデッキが増加。骸展開されるターンは遅くなった傾向にあるが、一方ででっかいフォロワーをしっかし仕込んでから展開される機会が増えた。正直骸+1を何回も出されるより骸+2,3される方が辛いのでこちらは向かい風。さらに「ネクロインパルス」でダメ押しまでできるようになったというおまけつきである。
そのほかには「恨みの語り部」をリアニメイトするアグロネクロもそこそこ。除去しても次の火力に繋がるので金クルトでも抑えきれない強敵。たとえ倒しても「ネクロインp(ry

・vsヴァンパイア
前弾での暴れっぷりがウソのように数を減らした。強さ自体は相対的にも衰えていないはずだが、出会う相手はボルテオヴァンプが主でアグロ勢は他のクラスに流れた印象。
そのボルテオヴァンプだが、「出されたら次ターンはない」に尽きる。それまでにコンボを決められればいいのだが、向こうもハイランダーなりに動きやすいデッキを組んでいるわけでなかなか隙を与えてはもらえない…と思いきや、前述の骸ネクロ等に嫌気がさしたのか除去札の割合が多いボルテオ使いが結構いるらしく、悠々とサーチカードを出せることもしばしば。
他には今まで通り強い狂乱ヴァンプが比較的多めか。

・vsビショップ
守護ビショップが大幅強化。低コストの守護が多数追加されたことでアグロっぽい動きもされるようになった。代わりに「聖なる槍使い」の採用率は下がったようで、アグロムーブさえさえされなければ勝ちは狙いやすい方。ナーフ後も標準スタッツ同然の守護を並べてアンヴェルト高速起動という根本的な強みは修正されず、これが強力と分かるや否や「アグロムーブさえされなければ」に出会う率も下がったのでむしろより脅威に。
もちろん教会ビショップは(教会なしでも疾走しまくるタイプも含めると)今弾でも筆頭。一応「清き転変」で教会を消せはするが、その結果出てくるのも疾走なので守り重視の相手でなければお手上げなのは変わらず。
環境中期からはセリーナの効果を生かせるようにアミュレットを置くことを重視した型が流行。アグロムーブはされにくくなった…と言いたいところだがムニャールが何匹も走ってくることには変わりなく、結局脅威。
エイラはいったん数を減らしたが、今弾でたくさん追加されたバフシナジーカードとの相性を評価され再び数を増やした。「放浪する料理人」にエイラでバフをかけて効果発動、その効果でリーダー回復して再度エイラ発動の流れはフォロワーをろくに出さないこのデッキでも脅威となる。
他の新機軸は「清浄の領域」。アンリミでは天狐やエイラと合わせられることもあるが、軌道に乗るまでが遅くなるためか見かけることは少ない。とはいえ強力なことは確かなので油断はしないように。
アディショナル後は逆ナーフで大幅強化を遂げたスカルフェインが注目株。最速で4ターン目にフォロワーが立て並ぶ様はまるで骸ネクロのよう…これでも骸ネクロよりはマシと思えてしまうあたり感覚がおかしくなってるよなあ。
後にセリーナと合わせてくるようになり事故率が減少した点は注意。その一方で除去アミュレット中心に出してきてガルラと合わせてセラフ即発動を狙うデッキも登場、こちらはフォロワーが少ないのでクルトOTK有利か。

・vsネメシス
相変わらずのアーティファクト一強。序盤から並べられなければ何とか間に合うぐらいにはこちらも強化されている…と思いたい。
一応新機軸のイルガンノネメシスも見かけるが、相性は悪くない。人形軸なら相手の手札をだぶつかせること請け合いである。だがローテで暴れすぎたせいかイルガンノがコストアップのナーフを食らってしまい、見かける機会はさらに減りそう。


☆まとめ
・「セト」のアクセラレートでしぶとく生き残ろう!
・「清き転変」でエイラも怖くない!?(いないけど)
・今弾のビショップクラスは戦術が豊富!予想を付けづらい相手の思考をさらに惑わせよう!

余談だが、スイッチ版では第3弾のカードまでが収録されたため、第4弾で初登場のクルトは使えない。残念。
もっとも、回復シナジーのありそうなオリジナルカードは追加されてないのでどのみち辛いだろうが。