まひなおしのみ 〜Pinoのきままな雑記帳〜

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『クルト特化ビショップ』英雄編【シャドウバース】

『クルト特化ビショップ』の概要については最初の記事参照。学ベルコンボ型デッキの回し方については第28弾記事参照。
ここでは第29弾パック「ミスタルシアの英雄」の追加で変化したクルト環境について語る。

☆クルト特化ビショップ向け追加カード
今弾は主に進化軸が強化。じゃあアンリミとは関係ないと思いきや…!?

 

・烈風の大鎌(ゴールド)
ドラゴンの「竜爪の首飾り」がまさかのビショップにも到来!
ドラゴンの持つPPブーストの代わりとして、これが手札にある時に(自分のターン中)自分のフォロワーが進化すればコストが-1されるようになっている。さすがにデフォでは5コスではなく6コスになっているが。
これを場に置ければ、フォロワーだけでなくリーダー効果でのダメージ量も+1される。クルト1人で3点、ベレロ効果も2点となり、クルト1+ベレロでも4回回復で20点OTKできてしまう。これならベレロ進化分だけで5コスかかってしまう状態でも億価値は十分あるというよう。
ちなみに複数枚置こうとすると、ファンファーレ効果で相手フォロワー1体を道連れに自壊してしまう…のだが、あくまで場に出た時ではなくファンファーレ効果なので、「大鎌5枚でベレロ効果だけでも6ダメ!」とかいう野望も『実現』可能である。(まあ5枚あっても20点以上出すには4回回復が必要なので、1つは悠久とかが先客でも問題ないだろう)

 

・ジュエルシャイン(シルバー)
1コスでアミュレットを1枚サーチする「宝石の輝き」に結晶5回条件達成時にランダムな自フォロワーにバフをかける効果の付いた完全上位互換。
とはいえ、クルトOTKにおいては宝石でも何ら問題はない。4枚目以降の宝石として両方デッキに入れるもあり、一応結晶軸を匂わせるため宝石を総入れ替えするのもあり。宝石の絵違いとして3種類1枚ずつ入れるなんてのも通好みですな。

 

ホーリーキャット(シルバー)
1/1/1だが、自分の場にアミュレットがあると自動進化する。ただし進化後スタッツは2/2。
従来のクルトOTKならまず入らないカードであるが、大鎌が追加された今弾であれば話は別。
こういう進化軸のカードを入れて大鎌のコストを積極的に下げるか、5コスで我慢する代わり進化軸カードを入れずデッキを回復やドロソに寄せるかは人次第と言ったところ。

☆その他もしかしたら使えるかもしれない追加カード

・仙狐の巡礼者(ブロンズ)
2/2/2で1コス化した「僧侶の聖水」を手札に加える。コストが半分になったオケアノス!
いやまあミニゴブのクルトサーチ濁らせるから当時でも入らなかったかな。0コスだったら現行でも入れる価値があっただろうけど。

 

・禁忌の祭壇(ブロンズ)
3コスCD(カウントダウン)4のアミュレット。エンハンス6で出せば即割れる。
割れた後のラストワードはなんと「テミスの審判」。お互いのフォロワー全てを破壊する。
とりあえず置いといて、割りたいタイミングになったらCDを進めるカードで叩き割る、というのが基本になりそうなカード。

 

・エタニティオーダー(シルバー)
そしてまさかのニュートラルでも「テミスの審判」が実装。こちらは6コススペルでよりテミスに近い。
さらにこちらは巻き込んだ自フォロワーの数だけ自リーダーを回復する効果付き。テミスどころか上位互換やったわ。
これら2枚は初期のクルトOTKにテミスが入っていた名残で紹介。今はさすがにワルブレやマーウィンで十分かな…?

 

・正義のブイ・フィーナ(ブロンズ)
初代ミニゴブを手札に加えられるカード。初代フィーナと異なりミニゴブのコストは下がらないが、こちらは進化不要!
これだけなら有用そうに見えるカードだが、肝心のコストが2。つまり、このカード自身がミニゴブのサーチ対象になってしまっている
フィーナ1コスで2コスのミニゴブを加えるとかだったら有用だっただろうな…。たらればはありえないwww

☆クルトOTKにおいて警戒すべき追加カード
・終わらぬ痛み(ヴァンパイア)
『このバトル中、お互いのリーダーは「自分のターンごとに1回、自分の場にフォロワーが出たとき、それとお互いのリーダーに2ダメージ」を持つ。』(原文抜粋)
この効果が付与されたら最後、クルトを場に出したらクルトに2ダメージ。体力2のクルトは当然破壊されてしまう。ターンごとに1回なのでその前にフォロワーを出せばいいのだが、クルトOTKにそんなカードを入れている余裕はないわけで。
幸いなのはこのカードが5コスであること。ハンドレスや狂乱に入れてる余裕はあまりなさそうだが、コントロールヴァンプの場合はむしろにっくきクルトを仕留められる絶好のカードと言わんばかりに採用してきそうなので、撃たれる前に決着をつける必要がある。


☆英雄環境でのデッキ案

・学園特化型

とりあえず暫定で前記事案の最終系を記載。
信仰の一撃と絆の証明1枚ずつを抜いて、代わりにグラエン2枚投入。これで3Tパラセリゼ着地を阻害してベレロ着地を間に合わせる算段。
今は何かしらの代わりに大鎌を入れて上振れを狙ってもいいかもしれない。
安息を入れる場合は他アミュレットが邪魔になりそうなので、無理せず一般的な型を使った方がいいだろう。


・聖遺物型

前弾アディの時点でドロソになるガルラが追加、それに合わせて色々と枚数を微調整した。
今弾ではここにジュエルシャインが入るか、と言ったところ。宝石と合わせて4枚以上入れれば聖遺物2枚出しが安定するが、その分他のカードを引きこみづらくなる。

 

ウヌエルバーンOTKは未作成。大鎌で悪さできそうな気もするんだけど…


・大鎌ベレロOTK(NEW!)

まさかのクルト抜きクルトOTK第2弾。
今回はウヌエルのような効果そっくりさんではなく、ベレロの効果ダメージを大鎌で底上げすることでクルト並の打点を引き出すという、正真正銘ジェネリッククルトである。
大鎌のコストを0コスまで下げ、そのターンの間に大鎌を実現で増やしつつ複数回復してリーサルを狙うのが目標。そのためにドロソと回復に加え進化要員も必要になってくるため、デッキ枚数がカツカツ。どうせ実現で盤面が埋もれるということでクルトが抜ける形となった。
ベレロが引けないと話にならないため、キーラ3ベレロ3の6枚体制。大鎌は4枚に増やせば十分なので悠久も採用して、ホーリーキャット用のアミュレットも兼用させる。そして自動進化要員としてスマゴブも採用することで、ベルディリアの融合札が十分集まるようにした。
正直上手く回るとは思えないので、実際に回してみてから改良案に修正予定。


☆各クラスの動き

・vsエルフ
今弾の注目株は「オベロン」。なんと9/8/8疾走で2回攻撃持ちという新たなホズミ戦士である。
進化しなければ疾走も2回攻撃もできないため、従来主流だったシンシア型の「進化権をホズミに使って複数守護を除去した上で20点越えの疾走を叩き込む」「上振れれば先4でも決められる」という恩恵は受けられなくなる。しかしオベロン1体で16点出せるということは、攻撃力4以上の疾走を1体つけるだけでOTKできる、すなわちホズミ起動時にフォロワーが2体いればいい、残りの2プレイをスペルで済ませることができる、ということである。
ウィスプ無しからでもマナや反転、休息経由のナテラが計2枚あればいいし、ウィスプが絡めば1コスで2プレイ分の効果が働くスペルも使えるので、小粒の守護1,2体程度ならオベロン用の進化権を温存しながら突破可能な状況も考えられる。シンシア型を蹴ってまで採用する価値は十二分にあり、これが流行ればオベロンに突破されないような強固な守護やダメカが可能なデッキも増加するだろうことは想像に難くない。
ビショップには安息があるので対策可能なデッキではあるが、できるなら安息無しの方がデッキを回しやすいのは前弾記事でも説明したとおり。さてどうしたものか。

一応スペルになって1コス安くなったリザ「女王の厚意」も追加。フレイアだとスマゴブも持ってきてしまうため、スマゴブも採用したホズミでの4枚目以降の楽園として使われるか…なんてのんきな話では終わらず、ホズミにコストダウンサポートとなるエルフフォロワーをピン刺しし、それをサーチするために使用されている。
今メジャーなのはスレイド型、ミノムシカブトムシの機械型(アイアロンの残骸もサーチ手段)、そして厚意不採用でメイを採用する型。メイはオベロンに、他2つはシンシア型・幻獣型に採用される傾向がある(オベロンでメイ以外を採用するとせっかく他2つに唯一勝っている『成功率の高さ』が『厚意を使わなければならない』という制約で削られてしまうため)。

・vsロイヤル
1コスで1枚ディスカしつつロイヤルフォロワー2枚サーチというとんでもないスペル「部隊の投入」が追加。
後はオモチャとして愛用されそうな「天下無双の武人」ぐらいなもので、めぼしい追加はないか…いやアンリミで暴れそうかという点で微妙なだけで、使いこなせれば強いんだろうけど。結局は周りのデッキ次第。
まわりの環境の変化により、大量の守護とヴァイスの封殺能力を生かして戦うデッキがメジャー化。ファンファーレに依存しないデッキなため一応相性のいい方だが、ダメカなりでのらりくらりされてしまうとビクブレやガルドル着地で封殺されてしまう点は注意。

・vsウィッチ
ついに1枚でスタック2稼げるカードが追加。今は2コスかかるのでアンリミに土復権…とまでは行かないかもだが、環境が固まるまでは要警戒。
「使い魔との契約」は、「土の秘術」を持つフォロワーをサーチしつつ、場のスタックを+1するスペル。すなわち勝手に場を埋める土を出さないでサーチできるため、出張パーツとしてのノノを確定サーチさせる運用も可能。混沌ウィッチの追い風となるか?
環境の変化でなんやかんやあって結局超越がウィッチの最メジャーデッキとして落ち着いたもよう。だが依然と比べると見かける頻度は低下した。

・vsドラゴン
「白金の竜剣士」は1コスで進化時に他のドラゴンフォロワーに疾走(と守護)を付与できる令和のゼル。ただし、自分のPP最大値が10でなければ付与できないという条件付き。
「海藻のスピリット」は進化すると「自分の攻撃力を自分の体力と同じ値にする」能力を持つので、体力の高いコイツが出てきたら絶対に放置しないこと。
メジャーデッキとしてはディスカドラが急増。色々と止めつつ自分はOTKできるという点が強力であり、リーサルターンの遅い回復ビショップにとっても厳しい相手。

・vsネクロマンサー
「恐怖の大鎌」にはシャドバとしては珍しいハンデス効果付きなので注意。これ自体が5コスとはいえ、4コスのフォロワーを0コスにした上で手札に加えるのでワンチャン使われる可能性がある。
今弾ではアンリミネクロの多様化が最高潮。骸・葬送に加え、ララテイカーに代わる形で魔界コルネリウスが増加。いずれにせよ厳しい相手だが、骸以外なら聖遺物で先にOTKするルートも考えられる。ネクロが多い環境なら一考か。

・vsヴァンパイア
前述の「終わらぬ痛み」により、クルトに抗う手段を得たことでコントロールヴァンプが環境に食い込んでくる…かもしれない?
最メジャーは引き続きハンドレス。ただしホズミの強化で狩られる対象が増えたためか、一時期数が激減。今でもたまにたくさん見かける時はあるものの、他のデッキにもたくさん当たるようになった。

・vsビショップ
アイテールやジャンヌが未知数。新たなデッキは誕生するのか?
安息が安定して使える回復ビショがメジャーなのは変わらなかったものの、今は安息無しでは安定して勝ちづらくなったように感じる。(正直筆者は回復ビショがTiar1扱いされている現状を疑問視している)

・vsネメシス
まずは3コスで「コスト1のスペル」をサーチできる新ラズリ。せっかく1枚制限になっている機構の開放が確定サーチできてしまうと話題に。その過程でレディアンアーティファクトがデッキに加わってしまうが、そのコストを1にした上で加えるのでデッキ運用に支障なし、むしろプラスになりやすいというおまけつき。
「遺物の同調」は0コスでスピネのアーティファクトを手札に加えられるカード。実質スピネのアーティファクトが6枚入れられる上、これ自体が0コスなので新ラズリのサーチに引っかからないという絶妙な効果。実際はこのスペルで加えられるのはチョイス式であり、もう片方もAF6種達成時に強力なカードとなる。
「天来の救光・レトラフィア」もまた強力。結晶でPP回復の無い加速装置となり、AFを出しまくってCDを進めつつ結晶が割れればでっかい本体が出てくるという効果である。
他にもAFを1コス化した上でデッキに加えるカードや、連打して共鳴カウントを稼げたりする「カオスオーラ」などアンリミをも揺るがすカードが盛りだくさん。
新ラズリについては出せたら最強と言われるマキナをゲットできる「廻り出す運命」が1コススペルということで、ローテでも暴れるんじゃないかとも言われていた。…実際はローテではそれほど暴れなかったが、アンリミがネメ一強状態になっていたためついに機構の解放が禁止カードについにコラボカードにもマイローテ専用カードができてしまった
それでもラズリやカオスオーラ、そして従来のカードが強力であり、なんだかんだネメシスも環境に生き残っている…元々上級者向けクラスというコンセプト通り使用者は少ない傾向だが。

結果的に解放禁止後は全クラスに強いデッキがそれなりにあるというバランスの取れた環境となった。もっとも、どのデッキも強いということはそれなりに対策も飛んでくるということなので、これを神環境とするかは意見が分かれるところだろう。実際クルトOTKしたいだけの人にとっては辛い環境です…安息で勝っても意味ないんだよなあ


☆まとめ

・「烈風の大鎌」でダメージは加速する。まさかのクルト抜きクルトOTK爆誕か!?

・「終わらぬ痛み」はクルトにとって致命傷!流行らぬことを祈るばかり

・各クラスに見せ場ができる神環境!…強いデッキでないと戦いづらいとも


今弾もグラマス行けました!…まあオベロンホズミに魂を売ったからだけどね。
いやまあ昇格戦では聖遺物クルト使ったし!そのデッキでアンリミグランプリA決勝行ったし!(なお決勝は1勝止まり)