『クルト特化ビショップ』の概要については最初の記事参照。学ベルコンボ型デッキの回し方については第28弾記事参照。
ここでは第30弾パック「オーダーシフト」の追加で変化したクルト環境について語る。
☆クルト特化ビショップ向け追加カード
今弾はドロソやサーチカードなど、痒いところに手が届きそうなカードが続々参戦！
とはいえそれはさらに対戦相手のインフレも進むということでもあり複雑なところでもある。
・シトリンラビット（シルバー）
3/1/3のフォロワー。ファンファーレで攻撃力2のビショップ・フォロワー2種類を1枚ずつ手札に加える。
攻撃力2のビショップ・フォロワーといえば…そう、クルトですね。これだけならサーチの濁る範囲が変わったミニゴブに過ぎないのだが、こちらならクルトと一緒に他の攻撃力2のフォロワーもサーチできる。例えば先生とか、プリプリとか…。
「サーチの濁る範囲が変わったミニゴブ」として見ても、攻撃力が2でなかったりニュートラルだったりすれば2コスフォロワーでもサーチに引っかからない点も魅力。キーラやマスコを採用しながらクルト確定サーチと両立できるようになった。その一方で、「セト」や「明光の翼人」などが引っかかるのはマイナスか。クルト確定サーチにするために条件を満たすカードは2種類までにしよう。
・旅の調達（シルバー）
2コス2ドロースペルがついにニュートラルに登場！普段は1ドローだが、このターンに融合を使用していれば2ドローできる。
そして「旅の調達」自体にも融合が内包されており、１枚しか融合できない代わりに融合対象はどのカードでもいいという優秀なカード。あくまで融合することが条件で、「旅の調達」自体に融合する必要はないというのも魅力だ。
一応融合するだけして使わないことで手札溢れを防ぐことまでできる。ただし、一つの「旅の調達」につき融合できるのは（ターンをまたいでも）一回だけ。そして調達側で融合していても、調達使用時が融合を行ったターンでなければ１ドローしかできない点にも注意。（文章だと分かりづらいが使ってれば感覚で分かるだろう）
☆その他もしかしたら使えるかもしれない追加カード
・有翼の光明（ゴールド）
あの「黄金都市」がナーフ前のコストになって帰ってきた！
といっても直接召喚は持ってないので、どちらかというと１コス安くなった「祈りの燭台」と言った方が適切か。また、その２種とは異なり２枚目を置くと勝手に割れて１ドローする「教会効果」を持つ。
カウントダウンが進むのは悠久や聖遺物（もちろん安息も）との相性が悪いが、ナーフ前の黄金都市を使ったクルトデッキを試作したこともあるので、もしかしたら…！？
ちなみに融合変身させることで清浄の領域みたいなアミュレットが生み出せる。場においておけば回復2回目にPP1回復できるのが強力だが、置いてる暇があるかは微妙なところ。
・グルメアルミラージ（ブロンズ）
2/1/3。1コス安くなった初代プリプリに「博愛の翼人」の進化時効果を与えたような感じ。
博愛と比較して、アミュレットの複製はできないものの、盤面にアミュがなくても引っ張ってこれる。金プリプリと比較すると進化しないとコストが下げられないが、３コスト以上のアミュレットも引っ張ってこれる。
また、シトリンのサーチに引っかからない点が大きな差別点となる。博愛みたいに進化時能力でアミュのコストを下げたいが、シトリン（とフレイア）サーチには引っかけたくない時用。
・メドリングエンジェル（ブロンズ）
3/3/3。ファンファーレで「融合能力を持つカード」をサーチ。
3/3スタッツとはいえ、3コスで1枚サーチはアンリミ基準だと重い。フォロワー限定ではなくカード指定なため、確定サーチにするには「旅の調達」を採用できないのも辛い。なによりベルディリアをサーチするならシトリンがいる、とまあ今はいらないカード。将来役立つこともある…のか？
・穢れし天兵（ゴールド）
こちらも3/3/3。こちらはファンファーレでニュートラル・スペルをサーチする。
確定サーチしたいほど強力なニュートラルスペルが出たら採用する機会もできる…のだろうか？こっちもこっちで「旅の調達」がサーチを濁らせる。
・コンパッションドミニオン（レジェンド）
クラスカードのフォロワー以外なら何でも融合できるカード。手札管理に使える…と思っていた時期が私にもありました。その用途だけなら「旅の調達」でいいですね、はい。
4/3/3で融合しておけば進化なしファンファーレでラミエル効果が得られるのは魅力。進化で相手フォロワー全てを-2/-2するのも強力。まあ入れるなら融合変身含めてユカリセイバーの方だな。
☆英雄環境でのデッキ案
・学園特化型
「シトリンラビット」と「旅の調達」を入れる方向性で調整。シトリンはクルトと先生を確定サーチ。
ダブったベレロは調達に融合すればいいという発想でベレロ２積みにしてみる。シトリンも２枚引いたら１枚融合しようという作戦。
セトが入れられない分道標は３積み。それでも１コス回復が２枚減っているので、足りなければエルラーデを採用すること。
・聖遺物型
「旅の調達」のおかげで、ドロソを虹で戻されるリスクを軽減できるように。代わりに２ターン目までに置けないと腐る「エメラルドメイデン」が抜ける形に。（まあそれこそ調達の融合先にすれば腐りにくくはなったのだが）
クルトだけでなく「明光の翼人」まで引っ張ってきてしまうのでシトリンではなくミニゴブを引き続き採用。一応シトリンの方なら聖遺物で回復できるメリットはある。
・有翼試験場型（NEW!）
大鎌ベレロOTKみたいに失敗作になりそうではあるが、一応たたき台として作成。クルトx2→回復x1→オーキッドx2（有翼ですぐ割れるので２回回復分、一つはコストを下げておく）で20点OTK、と理論上5ターンOTKはできる。
今までも黄金都市を使えば実現できていたが、シトリンでクルトとプリプリを確定サーチすることで実現性を高め…られればいいな。
除去札がマーウィンしかないのでランクマで通用はしないでしょうな。シトリン出してる暇があるフリマ向けということで。
☆各クラスの動き
・vsエルフ
新たなウィスプ確保カード「森への郷愁」が登場。少々書き方がややこしいが、要するに先に撃っても大丈夫な「（このカードを除いて）２枚以上プレイしていたなら」案件ということで、これ＋２プレイでターン終了時にウィスプが加わるということ、なるほどそれなら強い。おまけにリーダー２回復まで付いてるのでホズミデッキにとってかなりの追い風となるだろう。
・vsロイヤル
指揮官版クイブレ「チーフランサー」が追加。「気高き落涙」で回復しながら守護を並べる動きも優秀。「気鋭の一蹴」の融合変身カード「気鋭の猛襲」で０コスでヒーローの不屈発動を狙いつつ１ドローするなんてことも。
・vsウィッチ
「旅の調達」の登場で最も騒がれていたのが超越ウィッチ。「一世の探究」実質６積みだもんな、そりゃ強い。
スタック版グレモリーとウワサの「永生の大魔女」も登場。まあスタック７消費する頃にはすでに勝ててそうな気もするが。融合対象にすれば１ドローできるが本体性能は土要素しかない「支配の魔女」は土以外に入るのか…？
「摂理の隠者・ミデロ」の融合変身カード「隠されし賢者・ミデロ」は５枚も引ける「想像の具現化」ではあるが、フォロワーなのでオズでコストを下げられない上、変身のためにウィッチカードを５枚も融合する必要がある。まあ手札溢れがちな具現化デッキにとってはありがたいかも…？
・vsドラゴン
「竜人の魚釣り」はディスカドラのサポートカードになりえる…とはいえさすがに枠がなさそうでもある。
「流麗なる竜人」で武装強化、「人魚の守護者」（と一応「竜の模倣」も）でバフドラ強化となった。ガチでは見かけずともフリマでは見かける機会も増えそう？
・vsネクロマンサー
アンリミ的には５回葬送していれば直接召喚してくる守護「悪辣の残滓」の追加がデカい。葬送ネクロでリッチにこいつが付いてくるようになるわけで、リーズが引けずとも守れるようになる（スタッツは2/2/2なのでそこまで厄介と言うほどではないが）。
「死門の開通」で破壊された大佐やイーターを持ってきて結晶置きするなんて動きも考えられる。開通時ターン中に置かないと消えるので万能ではないが。
「万死の否定者」に融合することで０コス４ネクロでラスワ持ちネクロフォロワーをサーチできる…何かに使えるかな？
・vsヴァンパイア
狂乱強化カードがそこそこ追加。元々強い奴には強かったし、苦手な相手に対抗できる札とも言い難いのでアンリミ的には微妙か？
デーモンシナジーに加え、なぜか毒蛇シナジーカードも追加。「プリンセスドライブ」のメドゥーサを意識しているのだろうか？
「イビルコレクター」はサーチしつつバフをかけるのでモノヴァンプの強化になりそう。
・vsビショップ
シトリンがいればなんとユカリとセイバーを確定サーチできる。ユカリセイバーで採用される…のか？
有翼の追加で黄金都市使いがアップを始めそうです。ウヌエルも一人で神鳥を割れるので、大鎌と合わせて０コスアミュを２枚追加すればOTKが目指せたりする。
・vsネメシス
「インテレクトサプライヤー」が第３の自壊カード。アギルの融合変身先を進化させればマイルドな機構の解放っぽいことができる。とはいえアンリミのカードパワー的には微妙か。
☆まとめ
・クルトともう１枚をサーチできる令和のミニゴブ「シトリンラビット」参上！
・一世の探求っぽいことができるニュートラルスペル「旅の調達」の登場で多くのデッキに激震走る！？
・「有翼の光明」は黄金都市の再来なるか？
ガチデッキの域には届かなくなりつつあるが、色々なテーマデッキが作れているのは楽しいかも？
