まひなおしのみ 〜Pinoのきままな雑記帳〜

「クルトOTKのススメ。」移転先です。その他転鳴エルヴィ配布所などなど

『クルト特化ビショップ』学園編【シャドウバース】

『クルト特化ビショップ』の概要については最初の記事参照。今までのデッキの回し方については第25弾記事参照。
ここでは第28弾パック「遥かなる学園」の追加で変化したクルト環境について語る。

☆クルト特化ビショップ向け追加カード
今弾はエイラに似た効果のカードが目玉カードであり、それに付随して様々な回復カードが追加された。
一般的な回復ビショップ使いも注目のカードが登場!

 

・大いなる学び舎(ゴールド)
一番の目玉のカードの解説をしやすくするために、まずはこのカードから紹介。

宴楽、八獄と毎度おなじみとなったタイプサーチカードが今回も登場。
八獄同様今回も2コスアミュレットなのだが、こちらはカウントダウン(以下CD)を持たない。そのため天球儀宝珠のサーチには引っかからないが、宝石のサーチには引っかかる。またワンコと異なり学園タイプは持つものの、八獄と異なり自身はサーチ対象外。
CDを持たないということは、ターン経過で消えないということ。盤面が埋まるので邪魔じゃないかと思うだろうが、このカードがある時に学園・フォロワーが出ると効果が発動し、出てきたフォロワーに+1/+1のバフ、自リーダーを1回復し、このアミュを消滅させる。つまり学園フォロワーで発動する先置き回復リソースとして用いることができる
EPが多い時にPPが1でも余ってると直接召喚するのは一長一短。デッキ圧縮しつつ余ったPPで先置き回復を設置できるといえば聞こえはいいが、勝手に盤面を埋める点や直接召喚時には学園サーチのファンファーレが発動しないという問題点もある。
状況によっては「信仰の一撃」の贄とすることも視野に入れつつ採用を検討したい。

 

・異端の指導者・ベルディリア(レジェンド)
そして今回一番の目玉の「先生」。ジャスティー以来2種類目の融合時自リーダー回復カードの登場だ!
融合条件は学園・カードであること。デッキ枚数的にも手札管理的にも自然カードと両立は難しいため「不器用な信頼」の代わりに学園カードを採用する形になるわけだが、後述の新カードがこれまた相性がいいためいい差別点となりそうである。
また、このカードは2コスフォロワーである。「マスターコック」をすでに採用してきた一般的回復ビショップでは気にならないだろうが、ミニゴブのクルト確定サーチを濁らせるため「確定サーチないと安心できない」という人は引き続き自然軸で使うことになるだろう。
そして、このカード自体も進化時自リーダー回復を持つので、融合で回復→進化でさらに回復とすることができる…だけでは1コスアクセラ回復勢を引けてない時の苦肉の策にしかならないが、ここで先に紹介した学び舎の出番。ジャスティーの時同様ベルディリアも自身を融合できるタイプを持つため、学び舎の回復効果も発動させることができる。1枚あれば実質マスコの互換、2枚なら(盤面は狭いが)1枚で3回回復となり、2コスを払う価値が十分出てくるというものだ。
一応その他にも0コス除去カードを手札に加えたり味方に突進を付与するファンファーレを持っていたりするので、緊急時には覚えておきたい。

 

・不退転の乙女・キーラ(シルバー)
2/1/2守護の学園カード。
なんとファンファーレはかの「ピラータートル」と同じ。1PP安く4コスのビショップフォロワーorアミュレットがサーチできる。
カードデザイン的には同弾で登場するリーダー付与版エイラ「華麗なる淑女・エルヴィーラ」をサーチするためのカードだが、アンリミではベレロフォンもサーチできてしまう。ベレロフォンの確定サーチが2コスで行え、さらに2Tキーラ3T悠久と動けるのでくっつきもいいと至れり尽くせり。他の4コスビショップフォロワーorアミュレットを採用しているとベレロ確定サーチにはならなくなるので注意(マーウィンとか清浄とかね)。
サーチ後余分に引いたキーラは先生の融合の弾にすると都合がよい。一般的回復ビショップでは今後必須級のカードとなるだろう。


・絆の証明(シルバー)
3コス2ドロースペル。恩寵と異なりリーダー回復こそないものの、「この効果で引いた学園タイプのカード」の枚数分PPを回復できる。
これ自体も学園タイプを持つので基本的には先生の融合の弾に、ピンチの時はドロソとして使い、あわよくばPP回復でもうちょっと動けると悪くない働きを見せる(というか先生キーラ以外の学園カードが回復ビショップ的には微妙だった)。

 

・結盟の咎人・エルラーデ(レジェンド)
追加カードではないが逆ナーフされたカード。新たにアクセラが追加された。
1コス自リーダー2回復で、条件を満たせばさらに1ドローという効果に。
ただしその条件というのは『自分の場に「コスト6以上のカード」や「八獄・カード」がある』こと。クルトOTKではその条件は満たしづらく、ドロソとしての運用は厳しいか。
体力最大値増加にミラーメタの価値があったりいざというときは素出しする価値があったりと、アンリミ的には道標の方が有用そうに見えていたが、こちらは回復量が1多く、ハンドレス環境となっている今ではこの1の差が大きかったりする。どちらが有用かは環境をよく読んで判断しよう。

 

・オーキッドの試験場(ゴールド)
1コスCD1ファンファーレ&ラスワで自リーダー1回復する学園アミュレット。
ただし3PP以上あると3コスチョイスに変化してしまうわ、アミュレットだからアミュサーチ系を濁らせるわでかなり微妙。1コス回復としても使える学園融合弾といえば聞こえはいいけどね。
…というのが能力調整前の評価。それでも一部回復ビショップでごくたまに見かけたが。
逆ナーフにより、チョイス発動が3コスから2コスに変更。こうなると話はだいぶ変わってくる。
基本的には、2コス2ドローできる「バンブーディの試験場」がメイン。正確にはCD2ファンファーレ&ラスワで自リーダー1回復しつつ1ドロー。ラグ無しで1ドロー、そこから2ターン後にもう1ドローする形となる。2ドローするだけなら他にもカードはあるが、前述のとおりこれが学園融合弾にもなる点がデカい。
そして2コスとなれば他のチョイスも優秀。マムで自リーダー1回復しつつ相手フォロワー1体に3ダメを与えて除去したり、プラムで自リーダー3回復(ラスワもあるので実質6回復)を狙うことまでできる。オーキッド素置きはしづらくなったが、残り1PP限定で1コス回復札として使う機会もあるだろう。

☆その他もしかしたら使えるかもしれない追加カード

・純真の花少女(ブロンズ)
試験場強化前にもう一つの学園融合弾候補として挙げられていたもの。
2/2/2で、バフがかかるか自リーダー回復をするとそれぞれ1ドローできるというもの。
ただしターン1制限があるため、エイラでない回復軸だと基本的に1ドローしかできない。
回復なしだと1ドローにもならないカードと、悠久すら置けてない状況でも2ドローはできるカード、どちらがクルトOTKにおいて有用かはロジックするまでもないだろう。試験場強化後はなおさらである。

 

・優雅なる修練・ルゥ(ゴールド)
1/0/1の学園フォロワー。
『ファンファーレ 自分の場に「攻撃力か体力を能力で+しているフォロワー」がいるなら、自分のリーダーを1回復。これは進化する。』(原文ママ
「純真の花少女」のように「自身がバフをされたとき」なら学び舎と合わせて1コス複数回復カードとして重宝したのだが、既にバフしてるフォロワーが場にいないと回復できないので(クルトOTKとしては)残念なところ。素直にエイラビショで使いましょ。

 

・アクアプリースト(ブロンズ)
3/2/2。ファンファーレで星の奔流を0コスで手札に加える。これが治癒の祈りだったらなあ。

 

・儀典の杯(ブロンズ)
2コスカウントダウン2ラスワ1ドローのアミュレット。
またファンファーレで自分の手札1枚を糧にして相手のフォロワー1体消滅。
手札溢れを防ぎつつ除去できるって点は魅力なんだけど…まあ「信仰の一撃」でいいな。


☆学園環境でのデッキ案

・従来型(ミニゴブ入り悠久ベレロ)

ルゥがあの体たらくなので、ミニゴブ採用型では学園要素はなし。
学園要素が加わる一般型では自然カードが不採用となるので、「不器用な信頼」に奇襲性が加わることになる…まあ「信仰の一撃」警戒はされるだろうが。


・聖遺物型

こちらも変更点なし。まあ前弾アディで大幅強化されたし十分でしょ。
これでもドロソが心もとないので不器用2明光3でもいいかも。


・学園特化型(このデッキでグラマス達成!

普通の先生採用型は他所でたくさん紹介されていると思われるので、ここでは変わり種になりそうな案を紹介。
学び舎を採用して先生着地時に複数回復札として使えるように、「絆の証明」のPP回復を発動させやすくするため学び舎・絆も3積み。デッキ枚数が圧迫されるので思い切ってベレロピンにすることでベレロ複数匹による手札圧迫を防ぐ。(その分ベレロ引きの安定性が減るので普通はしない。あくまでベレロを引けなくても勝てるという思考の元生まれた構築である)
学び舎採用でどうせアミュサーチは絞れないので「ジュエルシュライン」も採用し、「信仰の一撃」の贄として遠慮なく使える状況を作りつつ、デッキ圧縮を積極的に行う狙い。相変わらず安息も不採用なので、デッキ圧縮で無理やりクルト2枚を引き込んで早期勝利を狙おう。
試験場逆ナーフ後はさらに思い切って悠久2積み。絆・悠久・天球儀1枚ずつを試験場3枚と交換する形に。というのも、悠久(と絆)もベレロほどではないが複数枚引いたときのダブつきが気になっていたためである。特にこのデッキでは学び舎を複数枚並べて学び舎+ベルディリアの「学べるコンボ」を狙っていく関係上、悠久を複数枚設置するシーンが意外と少ない。そこに2コスバンブーディという新たなドロソが登場したことで、あえて悠久3積みしなくてもデッキが回るという判断である。
先生本人も含めて学園カードは14枚。これだけあればためらうことなく融合を使っていけるだろう。
道標はエルラーデと選択。アクセラの違いはエルラーデの項で述べた通りだが、一応本体置きも機会はある。道標は今まで通り悠久もどき効果をリーダー付与でき、エルラーデは採用できなくなったマーウィンの分除去を頑張ってくれる(まあ回復とドローが付くこと以外は劣化マーウィンなのだが)。どちらの方がよりありがたいかで採用を決めるといいだろう(1コス回復札はこれ以上減らしたくないため採用は確定)。

 

ウヌエルバーンOTKも前弾アディから変化なし。一応宝珠はコラボデザインにできるようにはなったが。


☆このデッキの回し方・学園時代編
色々立ち回りが変わったため、6度目の改定。

・マリガン
「初代から続く伝統の前書き」は、豊富なドロソ採用により当てはまらなくなってきたためいったん廃止。

一度復活させたクルト確定サーチギミックが再びなくなったものの、ドロソも回復も豊富な現在ある程度なら耐えられる。とはいえ、その「ある程度」を悠々と超えてくるのが現在の環境トップであり、ゆえに早々にOTKを決められるに越したことはない。

 

【優先度】
☆クルト
サーチありでもキープする程のデッキなので、1枚は絶対キープ。とはいえ、ハンドレス相手ならベレロで粘ってるだけで勝てることもあるので、対ヴァンプのみあえて流すのも戦略か。
クルト2枚は残りの札が1枚となり動きが鈍くなってしまうため、ベレロフォン進化前提で2枚目は流してもよい。

☆キーラ・ベレロフォン
サーチ手段ができた代わりにベレロピン採用になったのでベレロはキープでおk。
ただしキーラが引けている場合はキーラ1枚のみキープしてベレロは流す
一般的な回復ビショップだとデッキ内の学園リソースを残す目的でキーラを流すこともあるが、こちらは学園マシマシ&できるだけドローしたいデッキなのでキーラキープ一択。

☆ベルディリア
クルトもベレロorキーラも引けてるならキープしたい。
融合を駆使して引きすぎても手札を空けやすくなる。
そうでなければクルトベレロの方が優先度が高いので流すことになるか。

☆悠久の絶望
重要度は減ったとはいえキープしたいほどのカードではある。
手札ダブつきを抑えるため複数枚は抱えないが、1枚キープはしていいだろう。

☆大いなる学び舎
キーラを引きたいので、ベレロもキーラも引けてないなら1枚キープしてもよい。
ただし学園カードが多い弊害で引ける確率はそれほど高くない。

☆信仰の一撃
ドロソでも回復札でもないので基本はキープしないが、例外にあたる機会が多いので相手次第。
対ビショでは悠久を消すために1枚ほしい。相手に複数枚置かれるケースももちろんあるが、そのために2枚以上キープすると動き辛くなるので1枚でいいだろう。
対ネクロは骸対策に。とはいえ骸が出る前にベレロ起動してようやく第1波が突破できるかといったレベルであり、信仰1枚程度では対策にならないことも。
対ヴァンプは狂乱に勝つためにフラウロスを消せるとデカい。ただし消すだけではだめで、他にも回復などでリーサルケアをすることが大事。

☆ジュエルシュライン・宝石の輝き
「1ターン目に何もしないのは落ち着かない」という人は1枚キープ。
「まずはマリガンして、それでも引いたときに出す」という考えの人は流す。ただし「信仰の一撃」も引けているならキープしてシュライン信仰できるようにしておきたい。

☆ルナプリ
序盤はデッキ圧縮に力を入れたいので基本的に流す。ただし対ヴァンプかつこちらが後攻かつキーラorベレロが引けてるならキープしておくと除去が狙いやすい。

残りのカードはまずキープしない。試験場や絆はついキープしたくなるが、複数枚引けるとダブつくので後引きに賭けたいところ。


・1ターン目
可能な動きはジュエルシュラインや宝石の輝きで1ドローするのみ。
この間に考えることはこちらにはないので、できるだけ早くターン終了して相手の思考時間を奪おう。
…と言いたいところだが、ジュエルシュラインと宝石の輝き両方が引けている場合は、アミュが欲しいかそれ以外が欲しいかでどちらを使うか考えたいところではある。

・2ターン目
キーラはベレロ素引きしない限りできるだけ早く出す。キーラが引けてないなら学び舎、学び舎もないなら試験場でバンブーディを出す。
1コス系は試験場もない場合に出したいところだが、どうしても消したい相手がいるならシュラインの優先度は学び舎以上になるか。
相手がハンドレスでこちらの体力が減らされているなら、1コスドロー後にセト砕氷のアクセラを使っておいてもよい。

・3ターン目
悠久の絶望…と言いたいところだができるだけ温存。
相手がアグロ勢かつ後4ベレロが確約されているなら出すべきだが、基本は他のドロソを優先したいところ。

・4ターン目
後攻ならベレロ着地が理想。悠久があればAOE2点が飛ばせる王道の動き。
ただし6ターンOTKが見えている手札ならあえてこのターンベレロを出さずに学び舎直接召喚をするのも手。
0コス回復札はどうしても取らないとヤバい奴以外には撃たずに温存しておこう。
先攻でも豊富なドロソがあるおかげで暇をしにくいのはありがたい。

・5ターン目
先行ベレロ。6ターンOTKに向けてドロソや学び舎設置、融合による手札空けを使いこなそう。
アミュの置きすぎで盤面を埋めないように注意。クルト人数+先生分の枠は開けておく必要がある。

・6ターン目以降
できれば6ターン目でとどめを刺したい。このターンになればクルト2枚でも「学べるコンボ」が狙えるようになる。

【クルト算】
クルト算は数あるシャドバ算の中でも簡単な部類に属する。というのも、
総ダメージ=回復した回数*(場のクルトの数*2+ベレロ効果)
であるためだ。…式にしない方が分かりやすいな。

・クルト1人
1回回復に付き2ダメ。つまり10回回復で20点
手札の枚数が最大9枚、クルト一人分で1枠使い、先生融合も考慮するとさらに1枠余分に埋まるので実質手札だけでは7回回復しかできない計算。
今回は天使の恩寵もマスターコックもないので手札リソースだけでは不可能だが、そこで学べるコンボの出番。あらかじめ学び舎が並べてあれば先生1枚が最大4回回復+融合分となり、手札枚数的には10回回復もできる計算となる…が、さすがにベレロ込みでないと達成は厳しいか。

・クルト1人+ベレロ
1回回復に付き3ダメ。つまり7回回復で21点
相手が回復していなければ悠久ベレロで2点削れているはずなので、その場合は6回回復18点で済む。
5ターン目でもクルトを除いて3PP使えるので、悠久込みなら十分リーサルが狙える範囲。よほど事故らなければ6ターンリーサルも狙いやすい。
ベレロありの場合相手フォロワーにもダメージがあるため、相手のラスワでクルトが除去される時には下手に動かないこと。

・クルト2人
1回回復に付き4ダメ。つまり5回回復で20点
ただしクルト2人を出すのに4PPかかる関係上、5ターン目に決めるには残り1PPしかないので成功率は低い。基本は6ターン目に決めることになる。

・クルト2人+ベレロ
1回回復に付き5ダメ。つまり4回回復で20点
ベレロ無しと比べて1回しか必要回数が減らない。その1回に救われることもなくはないが、ベレロを乗せる本命はクルト1体の場合であることが分かるだろう。

・ベレロフォンが生き残った場合
進化ベレロリーダー殴りで6点。1クルトの場合、ターン終了時効果も含めると3回回復に相当する。ただしリーダーを殴った場合は悠久の絶望の回復が発動しない点には注意。

・「次ダメ0」を相手リーダーが持っている場合
回復時のダメージはベレロ→クルトの順で発動。よって「次に受けるダメージを0にする」効果は、最初のベレロの1ダメに対してのみ発動する。
つまり1クルトベレロで相手リーダーの体力が20の場合は、ダメ0ありなしに関係なく7回回復でリーサルとなる

・「黒死の仮面」
「黒死の仮面」は回復1回分のベレロ+クルトが発動しきった後に割れ、その間のダメージは残りカウントを超過した分も無効化する
2クルトベレロの場合は1回防がれるだけで済むが、それ以外の場合は(あらかじめカウントダウンが進んでいない限り)2回防がれる計算となる(1クルトのみの場合は3回も防がれてしまう)。


☆各クラスの動き

・vsエルフ
妖花より火力は劣るが守護も立てられる「アネモネタイガー」「サルビアパンサー」や、素引きしてしまったレーネを再びデッキに戻せる「カッティングキャット」など、ガチ環境には刺さらなさそうだがアンリミエルフを支えられそうなカードが追加。構築やナーフの影響次第ではワンチャン見かけるかも!?

・vsロイヤル
ロイヤル版知恵ピカ「戦場の記録」追加。アミュレットが置いてあるだけで強力な効果を得られるので、コンボ系ロイヤルにとってはありがたいカードと言える。
後はトワイライトソードや援護射撃のアクセスが良くなるリーシャ&ナノ、デカいエルタのヴァイスなど面白いカードはいくつか追加されているが、それ以外は地味め。
実際の環境では、ヴァイスが多くのトップメタに刺さる中クルトOTKには影響がごくわずか。信仰で消せれば打点も防げるためかなり戦いやすい。その一方でガルドルは危険。相手のターン終了時まで自分のリーダーの受けるダメージ-2と弱化ビクブレの効果を持ちつつ、信仰1枚ではどうしようもない横展開までしてくるため、マーウィン不採用の回復ビショップにぶっ刺さるもよう。やっぱり今のご時世7ターンクルトは甘えなんだなあ…。

・vsウィッチ
マナリアカード大幅追加。テーマデッキとしては面白そう。
後はアマリリスが注目株。ガチ目線では除去を飛ばしつつドローやスペブができ、テーマデッキ目線では進化さえすれば始祖マナリアとして使えるロマンがある。
後は1コスでポーンが置ける「ブリッツ」で地味にチェスが強化、土はローテの補完程度でアンリミには影響しなそうなどあるが、前弾ローテでスペブが暴れまわったこともあり超越の強化は先述のアマリリスがワンチャンあるか、といったところ。
ガチ環境では引き続き超越一択。土はナーフ後もネタにならない強さなため、テーマデッキ界隈でも見かけない冬の時代に。

・vsドラゴン
「竜の魔女・リリウム」が新たなディスカ要員。1枚で2回ディスカでき、かつ手札枚数は減らないのでアンリミでも十分強力。
後はバフドラに再び強化が。アンリミでバフは悠長なので環境入りは厳しいだろうが、「竜人のストライカー」はバフしなくてもクイブレなのでアグロで見かけるかも。
また、「竜の真恵」は久々に純粋な3コスPPブーストスペル。覚醒時にさらに自リーダー2回復と2ドローが付いてくるので、盤面除去を考慮しなければ「立ち向かうのみだ!」よりも優先されるかも(そうでなくても様々なサーチに引っかかる「イグニスドラゴン」に代わるカードにはなるだろう)。

環境が始まって間もなく「ハンマードラゴニュート」と「堅殻のドラゴスネーク」がナーフ。せっかくアンリミでも話題になりつつあったのだが水を差されてしまった。ガチで見かけるのはディスカがほとんどだが、実はバフドラもやれることが分かりガチとテーマのはざまで猛威を振るっているようだ。

・vsネクロマンサー
テーマデッキ的にはやはり「屍術王・コルネリウス」が気になるだろう。進化時入手できる0コススペル「王たる屍術」を使うことで、ネクロ以外のフォロワーを疾走させられる強力なカードだ。アンリミではララや鏡の世界があるのでより自由度が増す。
また、「夜想の教鎌・メメトト」も強力。進化時『自分が「葬送 を含むファンファーレ を持つカード」をプレイしたとき、その葬送 以外のファンファーレ 能力を1回働かせる』(原文ママ)効果がリーダー付与される。ファンファーレ内に含まれていれば葬送できなくても発動する効果も2回発動するので、ケルヌンで2回リアニ10できるという公式回答があったことが印象的。ただしあくまでファンファーレのみなので、アクセラでの葬送は対象外なので注意。
まあなんだかんだ言ったけど、ガチデッキは結局骸になりそうだ。やっぱ骸ナーフより大佐制限の方がよかった気がするんだけどなあ…
その後の研究により葬送もガチでやれることが発覚。今は骸と葬送どっちも見かけるぐらいかな。まあどっちも安息不採用ではきつい相手なんだけどね。

・vsヴァンパイア
「ハーモニックウルフ」が1/1/2のファンファーレ1自傷ラスワ1ドローなので狂乱で地味に使われるかも。後は復讐すれば1/3/1疾走だが復讐しないとリーダーを殴れなくなるマロンや、復讐時に2回攻撃付与でモノヴァンプの新たな弾として期待がかかるアルカなど、地味ながら強化はされている。
様々な能力調整が行われながらも、ハンドレスや復讐にはほぼノータッチ(一応虚飾がナーフされたがアンリミでは誤差の範疇)。幸いハンドレスが狂乱を抑えてくれているおかげで、回復ビショップにとってはまあまあ勝ちやすい環境になってるんじゃないかな…有利と呼ぶには負けすぎというのも分かるが。

・vsビショップ
エイラビショ(これからは学園ビショになるのかな?)の大幅強化。トップメタがフォロワー除去を得意とするので逆風なのは変わらないが、それにさえ当たらなければ強力な盤面を築けるため一定の使用者はいるだろう。
後は前述のベレロ確定サーチを得た回復ビショップが注目株。
「詠唱:無垢なる讃美歌」は書いてあることは面白そうなんだが、5コスなのがなあ…。
ミラーはなんだかんだ7ターンリーサルが基本になりがちなため、そこで6ターンリーサルが狙えればこちらのもの、と言ったところ。学び舎を並べて想定外の火力を引き出そう。

・vsネメシス
「神秘の指輪」リスペクト効果を持ったカードが複数追加。0コス疾走人形を手札に加えるライルと、1コスで正真正銘指輪になる(実際は消滅じゃなくて「捨てる」だけど)「バレットテイカー」が登場。共鳴ネメシスは明確に強化されたといっていいだろう。
あとは機械フォロワーの大量追加。天界の門型には影響ないが、通常機械型なら採用圏内のカードが多数あるだろう。
一方でAF向けのカードはめぼしい追加は無し。最近はナーフ・制限を食らいながらも強化されてないのに再び環境トップに戻りつつあるその姿はまさに化け物。


☆まとめ

・新たな融合札やベレロ確定サーチが登場!ただしミニゴブとは相性×

・そして新たな設置回復枠、学び舎。使いこなせれば爽快コンボ!

・学園カードをめぐってアンリミクルト界隈で様々なデッキが誕生!君はどれを使う?


筆者のHNの一つがエルヴィなので、運営からエルヴィーラ使えって言われている気もするが…。
それでもボクはクルトを使う。そう決めたんだ。(ウヌエルに浮気してたけど)