まひなおしのみ 〜Pinoのきままな雑記帳〜

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『クルト特化ビショップ』八獄編【シャドウバース】

『クルト特化ビショップ』の概要については最初の記事参照。現在のデッキの回し方については第25弾記事参照。
ここでは第27弾パック「八獄魔境アズヴォルト」の追加で変化したクルト環境について語る。

追記:今弾のアディショナルカードは革命と言うほどではないですが、今弾自体が環境が目まぐるしく変わっているため別記事にて書かせていただきます。

☆クルト特化ビショップ向け追加カード
今弾は新機軸のためのカード追加が主で、クルトデッキの本格的強化となるカードは追加されず。
ただビショップ全般に使えそうなサポートカードは追加された。

 

・飛翔の看守(ゴールド)
3コスのCD(カウントダウン)持ちのアミュレットをサーチしてくれる。
悠久確定サーチなのは喜ばしいが、このカード自体も3コスなのがネック。
PP2回復も持ってはいるが条件が進化後の攻撃時能力であり、進化権と当たり先が必要となるためアンリミでは実用的とは言えない。自分ならこれ出すぐらいだったらミニゴブ出しますわ。
(アミュレット5回以上破壊で自動進化できるのでアミュビショ用ですな)

 

・不可侵の教会(シルバー)
2コスCD2。こちらリーダーに攻撃してきた相手の体力を-2する。攻撃だったらホズミ対策になりそうだったが、さすがに強すぎか。よりアグロ戦術に強くなれるが、ハンドレスが数を減らしている現状わざわざ対策するまでもないだろう。
2枚同時に出せばさすがにホズミや超越も動き辛くなるほか、アミュレットを5回以上破壊していればファンファーレで相手フォロワーの体力を2にするので、それと合わせて使うのがメインのカードなのかも。

 

・光輝の宝珠(ブロンズ)
1コスでCD持ちアミュレットをサーチできるアミュレット。
天球儀との違いは、CD1なこと、サーチタイミングがラストワードなこと、サーチのみで1ドローはつかないこと、相手の能力で選択できないこと。
1枚で1ドローな上虹で戻されないので手札溢れケアとしてはこちらが優秀。CD1なので盤面も埋めづらい。ただしサーチにラグがあり、デッキ圧縮力は劣る。どちらを使うか、あるいは両方採用するかはデッキ次第。
なお天球儀同様自身もサーチしてしまう。自身をサーチするのが嫌な人はどちらかをピン採用することになる。


・アズヴォルト(ゴールド)
2コスで八獄カードをサーチする。今は欲しいカードがないが、将来的に役立つかも。
楽園の時と違い、こちらはスペルではなくアミュレットなのが特徴。CD2で、おまけにラスワでさらに1ドローできるぞ。ただしアズヴォルト自身もサーチしてしまうのが玉に瑕。

 

・オウルキャットガール(シルバー)
1/1/1で手札1枚を消滅させ、同名のカードをデッキに加えるフォロワー。
「神秘の指輪」の代わりに使えるが、こちらは1ドローではなく「渇望のオウルキャット」を加える。つまりデッキ枚数を増やすという珍しいカード。
クルトサーチも濁るし今のクルトOTKで使うことはなさそうだが、何らかのデッキでの裏方としては役立つ未来が見える。将来のためにも存在は覚えておこう。

 

☆番外・クルトOTKのようなOTKが可能?なカード
・翼天の執行者・ウヌエル(レジェンド)
7/6/6のフォロワー。ただしアミュレット破壊数が5つ以上ならファンファーレでPP5回復。つまり条件を満たせば実質2コス、その状態で楽園ガルラから出せば実質0コスというわけだ。
そしてこのフォロワーが場にいる間、アミュレットが破壊されるたびに相手リーダーに2ダメを与える。またプレイしたアミュレットのCDを1進める効果も持つので、バンバンアミュレットを叩き割って大ダメージを叩き出そう。
というわけなのだが、「実質2コス」「条件を満たすと相手リーダーに2ダメ」「ターン回数制限がない」…これ実質クルトじゃね!?(まあ正確には相手ターン中に効果が働かないのでクルトではないのだが)
アンリミではバーンを飛ばすよりセラフと合わせた方が強いとは言われているが、それゆえにどんなに強化されてもネタデッキの域を出ないというのはある意味強味かもしれない!?


☆八獄環境でのデッキ案

・従来型(ミニゴブ入り悠久ベレロ)

今のところ前弾との大きな違いはなし。せいぜい天球儀を宝珠に変えるかどうか、といったところ。(そもそも入れない選択肢もある)
骸ナーフ後は大狂乱時代なため、無理を承知である程度の対策を入れたいところ。ミニゴブ型じゃなければグラエン入れたいんだけどなー


・聖遺物型

こちらも大きな違いはなし。天球儀と宝珠の選択という点も一緒。
「飛翔の看守」で聖遺物確定サーチはできるが、3コスも払ってる暇がないので後攻4ターン目限定となり採用は怪しい。


・蛇足~ウヌエルバーンOTK

当初は楽園ガルラを2体出して、ウヌエル2体からのアミュレット5枚割ろうというコンセプトで考えたのだが…。
ガルラの効果はアミュレット→フォロワーの順で出るため、1回目で出たアミュレットを割ってから2回目を出さないと2体目のウヌエルが出なくなってしまう。そのため最速は6ターン目となり、場を埋めずにアミュレットを割るカードも2枚必要となる(アミュレット非採用で結晶のみにすれば解決できるが、ドロソが減ったり1コス結晶が少ないのが懸念点)。ということで烈風ガルラもデッキに入れながらアミュ破壊が9枚を超えないように立ち回ることにまでなる。
このように無理に最速を狙っても机上論の時点で無理があるため、それならウヌエル素出し→楽園ガルラの最速7ターンプランの方が安定する、ということでできたデッキがこちら。

こちらならアミュレットを割る必要がなくなるので烈風ガルラが必要なくなり、その分アミュレットや延命用カードに枠を割ける…でも清浄無しで7ターン目まで耐えなきゃならんのか…と思っていたが、新カードの「不可侵の教会」が想像以上に強く、悠久やギルネリーゼ等でしっかり回復していけば意外と何とかなることが判明。
「黄金の鐘」はダメージを受けてから出す状況がかなり少なかったため、天球儀や宝珠で安息不可侵を引きやすくするために「エメラルドメイデン」に変更している。「明光の翼人」はドロソ兼後攻時の回復リソースであり地味におススメ。
このデッキ案はナーフ前のものなので、ワルブレや大意志は自由枠ととらえて構わない(他2コスフォロワーを採用するならミニゴブも)。7ターン目にアミュレットがすべて割れるよう調整しやすくできる「不器用な信頼」やロック進行しやすくするベルエンなど、候補となるカードはそこそこ。自分にあったカードを選択して盤石な守りを築こう。(うっかりスカルフェインなどコスト7以上のフォロワーを入れないように注意

体力最大値を増やされただけで詰んでしまう「脆い」デッキではあるが、不可侵を始めとして強力なアミュレット群のおかげで、意外とランクマでも思ったよりは勝てたりする。むしろ単純なベレロだけでは耐えるのが困難になってきている現環境、クルト以外でもクルトOTKな気分で「驕り」たい人は是非。基本的に終焉ラピスの下位互換ではあるが、ドロー必須のコンボパーツが3種類と同等でありながら、ドローせずデッキに埋めておく「終焉ラピス」にあたるパーツがないため、ドロソやメタカードにデッキ枚数をよりつぎ込めるという点が終焉ラピスと比べた数少ない利点となる。


☆各クラスの動き

割と長文になってしまった…これでアディ後の解説入ってないんだぜ?

・vsエルフ
八獄カードの追加で守るタイプのホズミが強化。「オウルキャットガール」の追加も地味にデカい…と思いきや、ガルエルサーチが濁る&得られるフォロワーはヴァンパイアクラスということでそちらは影響なし。ローテでもホズミを暴れさせてナーフさせる口実を作ろうとしているなんて言われる始末。
実際のところは骸ネクロが大暴れした影響でなりを潜めていた…ナーフされるのを見越して使用率を下げる様はまさに『化かし女将』だな。骸ナーフ後はいかにホズミ対策をするかが回復ビショップの見せ所と言ったところだがクルトOTKに特化するならそんなこと知るか!安息だけ出した程度じゃとても防げんのじゃ!

・vsロイヤル
ローテ基準ではそれなりに優秀なカードを獲得しているロイヤル。財宝デッキが本格的にヤバい領域に差しかかっているらしい…アンリミでは財宝の結論が出るまではまだまだかかりそう。それまでは今までのミッドレンジ型に警戒を。

・vsウィッチ
「群青の魔女」が1コス1ドロー土結晶枠。本体効果もローテ基準なら強そうということで、アンリミでもごくまれに本体置きされるかも。
一方でスペルウィッチの強化点はほぼなし。使われる側としてはシュマエルが恐ろしいのだが、使う側からすれば重すぎるようだ…と思っていたのだが。
スペブでコストダウンするとはいえ一見パッとしないカードである「クラッシュレイン」だが、リーダーへの打点を考えれば実質1コス安い「魔法剣」。「絶尽の崇拝者」との相性が抜群であることが発覚し、結果ローテだけでなくアンリミでも絶尽ウィッチが一瞬流行るほどの事態に発展した。要するに(アンリミ目線で)あと一歩足りなかった0コスカードのピースがいよいよ埋まってしまったってわけですな。こっちには安息があるとはいえ、その対策がメジャーになれば超越で対処されかねないため厄介な存在…だったのだが、アンリミでは骸があまりにも強すぎたため使用率は伸びず、ローテで暴れすぎたせいで絶尽の疾走が突進になるという致命的なナーフを食らい完全に姿を消した。なおアンリミでの話でありローテでは引き続き疾走スペブが暴れていた模様

アンリミでは土が環境に刺さっているということで、骸の猛攻に間に合わない超越に代わってまさかの主流に。特に「オリハルコンゴーレム」でたったの1コスでスタック全消費してそれなりの恩恵を受けつつスぺちゃん早期着地を狙える動きが強力であったためか、骸と同時にオリゴのアクセラが2コスにナーフされた。それでもスタック全消費を低コストで行えることに変わりはないし、高Tiarデッキの例にもれず全カードが強い状態であるため主流のままであろう。回復ビショップ的には比較的戦いやすいのは追い風か。

・vsドラゴン
2コスの武装新フォロワー「瞬刃のドラゴニュート」追加。アグロドラゴンで見かけるかも。ドラゴン初の0コスフォロワー「剛爪の看守」も全体バフの乗せ先として一応一考の余地がある…か?攻撃力0だから微妙かな?
ガチデッキでは1コス1ドローのアクセラ持ちのドラズエルさんが採用候補なぐらいかな。ディズレスタン同様伝令サーチを濁らせるのでデッキタイプは選ぶが、「ドラゴニックコール」によるゾーイサーチを濁らせない点ではこちらに軍配が上がる。

ここでランプしつつやや高コストなメタカードの早期着地を狙う耐久ドラゴンが確立。ドラズエルがアクセラも本体も強力であったことも確立のきっかけだろう。回復ビショップに対してはマスコや大天使で最大体力を増やしつつアルバハの着地を狙ってくる。アルバハが来る前にベレロ付与2クルトできれば貫けるので他の環境トップと比べればまだ対処できる方だが、それを見越して「ブリザードハート・フィルレイン」でクルトのコストを上げてこられると困るところ。可能なら大天使は放置せずワルブレで処理しておきたい。
骸ナーフ後はリーサルが間に合うようになったことでディスカドラが復活。耐久の方もまだやれるとは思うのだが、復活したデッキに対して力を振るえないのか環境から姿を消した。

・vsネクロマンサー
新たな結晶ラスワフォロワー枠「深淵の大佐」が登場。他の結晶組同様2コスで出せる上、疾走守護ラスワで相手ランダム破壊&自リーダー回復と欲張りセットで、骸に採用しない理由がほぼない。(ついでにファンファーレを持たないのでプナイ派にも安心)フレイヤによって大佐確定サーチでき、なんなら「百鬼夜行」で骸を引きやすくするためネクロフォロワーを減らすなどの工夫により、ホズミすら黙らせるほどの大暴れ。(歴代的にはこれ以上に暴れたデッキも多数存在する中)異例のアンリミ専用ナーフを受け、ついに骸本体が弱体化することに。とはいえコスト0から1に変更という甘めだが確実に響くナーフであり、デッキそのものが消えることはなくとも大分動き辛くはなったようだ。
こちらとしては安息とワルブレを上手く絡めてOTKとゴリ押しの両方をケアしたいところだが、ワルブレ後に墓場が溜まるせいでインパルスだけでもかなり辛い上に、ビショ対策でマスゴまで入れてるデッキもある。正直ナーフ前はあまり有利とは言えなかった。ナーフ後は今まで不要だったホズミケアが欲しい等で事故率が上昇したため、余裕を持って安息を置ける…といいのだが。問題の大佐はそのままなため、結局対処ができなければ今までと大差ないとの声も。

条件を満たせばイステンデッドでも骸の代わりになるが、ラスワ10回以上発動が条件なのでアンリミでは見かけなさそう。一応進化時効果目的でアグロネクロで活躍できるようだ。
地味に「ボーンリボーン」の1コスリアニ2というシンプルな効果も何かに使えそうか。久々に少し本気でぶっ飛ばせるかも

・vsヴァンパイア
クルトOTK的には「威圧の防衛隊長」が一番厄介。1/0/2守護ファンファーレ1自傷という狂乱用ジャンクゴーレム…ここまではいいのだが、こいつがいる限り自傷する度リーダーの体力を1回復できてしまう。一応ターン8制限はあるがアンリミでもほぼ影響なし。これによりこいつを倒さない限りリーダーの体力を減らさずに狂乱状態になれてしまうのだ。こちら側の狂乱対策である「自傷で体力の減った相手リーダーをクルト早期着地で無理やり突破する」というプランがたった1コスのフォロワーだけで対策されてしまうため、こいつと3Tフラ煉が両立した場合こちらの勝利は絶望的となる。
他にもアクセラ2コスで2自傷したうえで「1/1守護ラスワ自リーダー1回復」のフォロワーを2体出せる「デモンビーター」や、新たな1コス1自傷1ドロースペル「バイオレントスクリーム」など守りながら自傷カウントを稼ぐカードの追加で、さすがにハンドレスより狂乱の方が見かけるように。骸ナーフ前はヴァンプそのものがマイナーだったのだが、骸ナーフ後は今までがウソのように大量発生。数を減らしたハンドレスも時たま見かけるまでには数を増やした。やっぱ今一番強いデッキが好きってプレイヤーが多いんやね

狂乱視点では回復ビショップは不利らしいのだが、こちらからすれば何の冗談だと言わんばかり。とにかく3Tフラ煉されたら除去できずに負ける、されなければベレロで押し切る、それだけ。別に一般的な回復ビショが特別フラ煉に強いとは思えないのだが…実際どうなんだろ

・vsビショップ
前述の汎用強化カードの他に宝石軸の強化となるカードも追加。2/1/3疾走の「アメシストレオ」で教会も強化。
「戒律の諜報員」はクルトよりはエイラで輝く回復要員。倒せなければどんどん膨れ上がっていくのに置いたターンは潜伏持ちというフォロワーだ。
あとはセラフデッキが「終焉ラピス」以外に「セラフウヌエル」のパターンも可能になったぐらい。後者だとラピスを場から離れさせる必要がない代わりに、スカルフェインが入れられないという欠点がある。

実際の環境は骸ネクロの大量発生で安息大正義時代。骸ナーフ後もホズミが復活しそうということで守り重視な回復ビショップが今後も多いことが見込まれるため、そこを早期クルト着地が狙いやすいこのデッキで仕留めるというわけだ。
大佐を骸降臨前に消せる「信仰の一撃」の流行中は悠久が消される機会も増えていた。逆に言えば恩寵採用がより意味を成したともいえる。
しかし実際の骸ナーフ後はそもそもビショップと当たるケースが大幅に減った。やっぱ狂乱は苦手なんじゃねーか!

・vsネメシス
カットスロートの効果を生かせるエンハンスシナジーカードの追加が主で、既存のデッキの強化になりそうなカードはなさそう。
アッパー前の初代シオンアクセラを髣髴とさせるエンハンス効果を持つ「ドールズトレーニング」の追加で、シオンアッパー解除は今後なさそうなのが個人的には残念である。
前弾での大幅ナーフ&環境デッキに刺さらないこともあってか、そもそも見かける機会が激減。ただしこちらが苦手とする動き自体は未だにできるため引き続き警戒を。

・ゼラエル
1~8の各コストのカードを使うことで、受けるダメージを0にしつつ直接召喚できる「他の効果を受け付けない」フォロワー。まあ開闢的な条件を満たせばイージスが使えるって感じ。進化後に攻撃力18というのもヤバい。
この1~8は元のコストを参照するので、コストダウンするカードで高コスト枠を埋めればアンリミでも十分狙える範囲と言える。コストダウン系カードが今弾ニュートラルに多数追加されているのもローテでも使ってねと言わんばかり。肝心のコストダウン7コスがロイヤルとビショップにしかないけど
あるいはPPブーストしまくって素出しを狙ってくるドラゴンもいそう。残念ながら無謀を乗せることはできないが。


☆まとめ

・今弾は特に強化なし。一応細かい汎用強化カードは貰った

・クルトのライバル?ウヌエル登場!打点の出し方だけ似てるけど全く別のカード

・アミュレットが強い環境ではウヌエルの方が動きやすいかも!?


クルトが苦手な狂乱が再び大流行。果たしてこの先生きのこれるのか?