まひなおしのみ 〜Pinoのきままな雑記帳〜

「クルトOTKのススメ。」移転先です。その他転鳴エルヴィ配布所などなど

『クルト特化ビショップ』竜剣編【シャドウバース】

『クルト特化ビショップ』の概要については最初の記事参照。現在のデッキの回し方については第25弾記事参照。
ここでは第26弾パック「天示す竜剣」の追加で変化したクルト環境について語る。

☆クルト特化ビショップ向け追加カード
今弾はクルトの新しい可能性を引き出せるカードが追加。果たしてうまく使いこなせるか?
その一方で逆風になりそうなカードも追加されており、アンリミ界に大きな影響を与える弾となりそうだ。

 

・祈願の聖遺物(ブロンズ)

3コスCD(カウントダウン)4のアミュレット。ターン終了時に回復するのがペガサスだが、こちらはビショップフォロワーを置くたびにリーダーを回復する。つまりクルト2体を置ければそれだけで6ダメージを与えられる…までならドロソにもなる悠久の方がいいだろう。
このカードを採用する理由はズバリ複数枚置き。2枚置いてあればクルト2体で12点ダメージ。後は2回回復できれば5ターンOTKも夢ではない!というロマンカードなのだ。
この2回回復は1コスビショップフォロワーなら1枚で済む。どのみち最速ムーブならミニゴブを置いてる暇はないし、聖遺物確定サーチしたいなら悠久を採用できない(1コスフォロワーを置く前提なら聖遺物設置後に天球儀置きすらできない)不安定さから、最速ムーブができなかったら負けぐらいに考えてもいいのかも。

 

・エメラルドメイデン(ブロンズ)
結晶で1コスCD3でラスワ2ドロー。つまり結晶版「詠唱:聖なる願い」。
普通に使う分なら「黄金の鐘」でいいのだが、アミュレットサーチに引っかからないため、確定サーチが必要な聖遺物クルトでは重宝する。
なお、素置きする機会はおそらくない。一応6/2/4で3/5突進守護を出せるので延命にはなるが、6ターン目ともなると聖遺物が消えてしまうのでどのみち勝てなくなる。

 

・セラフィックレオ・ガルエル(ゴールド)

1/1/2のニュートラル。発表時にアンリミ界に激震を起こしたカード。
というのも、ファンファーレでニュートラルフォロワーのコストを-2するというとんでもない効果を持っているためだ。ターン終了時に効果は消えるものの、1コスでコスト-2なので実質コスト-1で出せるということだ。
当然そんな強力な効果がデメリット無しで付与できるわけがなく、この効果を付与したフォロワーはターン終了時に破壊されるわけだが、強力なファンファーレやラストワードが目的なら問題なし。さらにはこいつを進化させれば破壊耐性を(ニュートラルでなくても)付与できるということもあり、少なくとも環境初期はあんなデッキやこんなデッキで引っ張りだこなカードだろう。
クルトOTK的には、マスターコックが実質1コスになるという恩恵がある。まあ他のデッキの受ける恩恵の方が大きいのでどちらかというと逆風ではあるが。


・大いなる意志(ゴールド)

毎度おなじみ2コス1ドロー。今回のプラス効果は「ラブソングシンガー」のファンファーレ効果。
つまり、次の自分のターン開始時まで相手のリーダーか相手のフォロワー1体の与えるダメージを0にすることができる。このダメージ0は攻撃・能力ともに含むので、到底除去できない骸とかの大型フォロワーを1ターン無力化することができるというわけだ。シンガーと違い盤面にフォロワーが出ないという点もポイントで、うまくいけば盤面ロックを狙えるぞ。
正確に言えばダメージ0で攻撃することはできるので「攻撃不能」とは違うのだが、進化時能力等でダメージ効果を発動させても0ダメで済むという点は攻撃不能よりも優れているので一長一短。そもそもビショップで攻撃不能を付与できるカードはアイアンメイデン(とカエル)しかないので、それよりも2コスも軽く(クルト確定サーチを濁らせずに)似た効果を付与できるこのカードは十分採用を検討できるカードと言えるだろう。
相手に使われた場合はベレロ効果を封じられてしまう。横並べにベレロ安定とは言えなくなったのは向かい風。ドローがあるおかげでハンドレスに採用しづらいのは不幸中の幸い…とも言い難い。いらない時はディスカすればいいだけだからなあ。

 

・ジュエルシュライン(ゴールド)
10月初旬に行われた能力調整によって逆ナーフされたカードのひとつ。
メインとなる効果はクルトOTKに対する恩恵はないが、ファンファーレで1ドローできる効果を手に入れた。調整前は教会と似て非なる挙動で、同名2枚目が出た時にラストワードが発動してドローする仕組みだったが、調整後は1枚目を出した時点でドローできるようになっている。そして2枚目以降はファンファーレ発動後に消滅するため、盤面を1つ埋めるデメリットがある代わりに1コス1ドローとして使えるカードとなり、ジュエル軸(仮)以外でも採用できるカードとなった。
アミュレットなので「宝石の輝き」のサーチには引っかかってしまうが、カウントダウンは持たないので「星導の天球儀」の方には引っかからないのもポイント。筆者のように天球儀ピン差し派の人にとってはいいドロソとなるだろう。ただし前述のとおり盤面を1つは埋めてしまうので、聖遺物クルトには絶対入れないこと。

 

☆アンリミ版クロスオーバー実装時に役立ちそうなカード
・フラワーブリーズ(ブロンズ)
1コスバウンス自リーダー1回復。ようするに「妖精の奔流」からエンハンス能力を消したもの。ぶっちゃけエンハンスない方が強い。

・マーメイドシンガー (ドラゴン)
1コスターン終了時自リーダー2回復。

・冥火のピッツァヨーラ(ネクロマンサー)
3コスながら場に出た時とラスワで自リーダー2回復。
今後のリアニ3や自壊カードの普及の仕方によっては主軸となりえるかも?

・アーク(ネメシス)
2コスアミュレット。1/3の確率で自リーダーの最大体力を1増やし、1回復。EPが相手より多いなら確定。
この効果がカウントダウン無しで得られるというチートカード。どうやら盤面が埋まるのをデメリット扱いしているらしい。


☆竜剣環境でのデッキ案

・聖遺物型(NEW!)

(※紛らわしいので失敗例の画像は削除)
どうせ1コスフォロワー採用型は他の人が提案すると思ったので、まず筆者はクルト確定サーチギミックを残し、1コスフォロワー分は1コス回復+0コス回復で補う作戦にでた。

しかし環境初期に何回か回した感想としては、クルトと聖遺物を2枚ずつ引くハードルが高すぎるという点が気になった。聖遺物2枚ならまだ1コスサーチがあるからいいのだが、クルト2枚引きがホントにどうしようもない。(前弾からの悩みである『アミュ軸以外のビショ固有の悩みである序盤ドロソ不足』が少ししか改善していないため)
5ターンOTKのブン回りができないならドロソにもAOEにもなる悠久ベレロの方が強いのに、その5ターンOTKが結局決め辛い(カードが引けたとしても聖遺物2枚置く隙がデカくて現環境のアグロムーブについていけてない)となればネタ以外の何物でもないというのが結論である。


そんなわけで諦めかけていた聖遺物クルトだったが、ふと「クルト2枚引くのがしんどいなら、クルト1枚で10回回復を狙えばいいんじゃね?」という発想に至り組みなおしたデッキがこちらである。多分既出だろうけど一応自力でたどり着いたレシピです

結局1コスフォロワーは採用することになったが、ドロソや延命向けカードを入れることによりクルトを1枚は引ける体制を整えた。聖遺物設置後に引くと出すに出せないので、他のデッキ以上に天球儀はピン推奨(4ターン目宝石で引かないように入れないのも手)。代わりに出せなくても大丈夫な「エメラルドメイデン」でドローを図る。干絶は別にハンドレス対策とかではなく(むしろ相手のアグロプランを押し進めるのでマイナス)、割と1試合に2ドローできることが多かったため。まあこれもピンでいいだろう。

以下聖遺物が2枚置けている前提での5ターンOTKプランを述べていく。

1.クルト+1コスフォロワー+ファンファーレ回復持ち1コスフォロワーx2
省略しているがこの「フォロワー」とは「ビショップ・フォロワー」のことである
これで2+2+3+3回回復で10回回復となる。ファンファーレ回復持ち1コスフォロワーは温情ラビヒラとウィルの2種類計6枚。うまくドローできれば十分揃えられるだろう。
「あれ?聖遺物2枚とクルト1体が場に出てるのにそこからフォロワー3体も出せなくない?」と思ったそこのあなた!そこであのフォロワーが役に立つというわけです…そう、「福呼びの狐」!クルト→狐→回復持ちと出すことであら不思議、狐が自身の効果で消滅するではありませんか!これで無事もう1体フォロワーを出せるのでOTK成立、というわけですな。おまけに狐は消滅時に1ドローしてくれるので、「後1枚コンボパーツが足りないけどもうこれ以上耐えきれない!」という場合でも、勝率0%にならずギャンブルできるという点も少なからずメリット。

2.クルト+1コス回復アクセラ(or1コス恩寵)+ルナプリアクセラ+ファンファーレ回復持ち1コスフォロワーx2
そして狐が引けなかった時のサブプランとして、ルナプリのアクセラを活用する。5ターン目に間に合わなかった時、次ターンまで耐えきる動きをするためにアクセラ回復や大いなる意志が役に立つ。その延命パーツがリーサルプランにも利用できるということだ。
これなら狐+ルナプリで6枚体制となり、5ターン目までに引ける確率を十分高めることができる。

3.(渇望)+クルト+回復アクセラ(or1コス恩寵)+ウィルx2
前ターンに雷神結晶を置くなどして渇望状態になっておけば、ウィルのリーダー1点効果が発動。2体いれば削りがなくともリーサルに貢献できる。
ラビヒラが代わりにならないので狙うことは難しいが、ルナプリが引けなかった時にこういう打点の出し方もあることは覚えておこう。

4.クルトx2+1コスフォロワー
そして運が良ければみなさんご存じぶっ壊れムーブ。これが毎回できれば苦労はしない。
6ターン目にやむなくクルト→1コス恩寵と動く最中にクルト2枚目を引いて歓喜の舞を踊ることもなくはない。
また、聖遺物が一つしか出せてない場合でも6ターン目になら「クルトx2+ファンファーレ回復持ち1コスフォロワーx2」で22点出すことができることは覚えておこう。

ということで、これだけ5ターンOTKができるプランが揃えば、わざわざ悠久ベレロを捨ててまで聖遺物を使う意味は出てくるかな、と。もちろんここまでやっても安定性に欠ける構築ではあるが、宝箱回収も何とかこなせるぐらいには決められる。久々にレジェンド不要の構築になったのでエーテル不足な人も是非!

聖遺物サーチを濁らせる安息は採用できないため、聖遺物デッキでホズミケアをしたい場合は「極光の天使」や「赤枝の聖騎士・ノイシュ」という選択肢に限られる(代わりに抜くのは砕氷あたりか)。ただ1ターンしか稼げない上に、除去されずに放置されると盤面が一つ埋まってしまう問題点もある。放置された場合は一応進化込みで4点打点にはなるが、リンゴンでケアされるとどうしようもない。放置を咎められる「絶望の崇拝者」という手もあるが、メタトロンのバーンはもちろん、基本相手のフォロワーを除去する手段に乏しいこのデッキでは先に投げられたフォロワーでも剥がされるリスクがデカく、オススメしない。やはりやられる前にやるのが一番の対策か…!


・従来型(ミニゴブ入り悠久ベレロ)
今までは刺さる相手以外のマッチで安息を引いたところで2コス払わないと捨てられない枷にしかならなかったが、アディショナルカード追加による影響でヴァンプが本格的に減少、代わりにホズミエルフの強化と新生ディスカドラが登場したことで、宝箱出現中など「手短に勝てる」デッキが増える期間は安息必須級の環境となってしまった。まあ安息を出したところで押し切られることが多いのだが、それでも相手の心を折らせるだけの圧はかけられる。

「ジュエルシュライン」はデメリットを気にしなければ雷神より扱いやすいので差し替え。この即1ドローであと一歩足りない打点を補えたなんて場面もあるかもしれない。
回復札はこれがベストバランスだと感じるためいじらず(前案だといじっていたが結局戻した)。そして天球儀+安息の3枚が自由枠となる。

・「星導の天球儀」
天球儀から天球儀を引くムーブが序盤以外は弱いと感じるため、筆者はピン差し派。
ただ安息採用時は確定サーチではなくなってしまうため、それなら安息3枚にする手もあるかも?

・「安息の領域」
アディ後の有力候補。ホズミエルフやディスカドラゴンに一矢報いられる…かもしれない。というのも、例えばホズミ相手なら「安息見てから無理やりホズミ展開される→ベレロ+0コス回復で何とか生き残れる範囲まで除去する→除去に使った回復札を相手が第2弾を放つ前に引いてくる」という動きを強要されるためだ。これでは対策と呼ぶにはあまりにも心細いが、相手がメジャーデッキであるためできる限りの手段は取っておきたい。一応「禁約の黒魔術師」素置きに対しては抵抗できるため、秘術ウィッチとの長期戦には明確に対策となるだろう。

・「ワールドブレイク」
アディ前の結論カード。当時流行していた骸ネクロに対して有効。ただし、棺からのハイドラやマスゴに対しては力不足。マスゴ素置きぐらいなら何とか除去も追いつくかもだが、棺で早期着地されるとジャイアントゴーストを除去しきれずに負けてしまう。…とはいえ、それ以外の展開に対してはクリティカルヒットとなるため、今の安息よりは信頼感がある。
ついでにビクブレ対策にもなるものの他のマッチで活躍できる見込みが薄いため、骸ネクロや連携ロイヤルと当たらないと感じたら他のカードに変えた方がよい。

・「大いなる意志」
2コス1ドローしつつ1体までなら止められる。ワルブレで破壊できないコスト4以下のフォロワーに少しだけ抗える。狂乱ヴァンプが流行ってると感じたら一考。

・「荒天の雷神」
どうせ安息では大した対策にならない、と開き直るなら。ドロソを増やして勝てる相手に勝てる札を引き込もう。
あるいは安息が貫通できるとして庭園型ディスカドラの流行の兆しがあるため、少しはその対策になりそうではある。というのも庭園ゾーイ型と違ってドローしたカードでまたドローしてを繰り返すデッキなため、アクセラで叩き割るのがより有効になるためだ。もちろんこちらが安息を張れていること前提になるので、その場合は「ジュエルシュライン」を何枚か雷神に戻す必要がありそうだ。まあ庭園でリュミエール自身のコストが下がったら2コスディスカでも相当辛いんだけどね

・「輪廻の女神」
ミニゴブを採用するなら極光の天使を直接入れられないためこちらになる。

極光と剣を状況に応じて使い分けられる…といえば聞こえはいいが、刺さらない相手と当たって捨てたい時に合計3PPもかかってしまうため、環境にぶっささりでもしなければ採用しない方がよさそうだ。

環境の変化に応じてメタカードは臨機応変に採用していきたいところだ。


☆各クラスの動き

10月、11月と怒涛の能力調整、さらにアディショナルカードの追加で環境が激動する結果に。ここまでの大変動はアンリミ界にも衝撃をもたらしたといって過言ではないだろう。

・vsエルフ

ガルエル+2コス以下のNフォロワーが新しい0コスカードを生み出す。これにより、理論上先4でホズミを起動させることが可能になってしまった。(よく最速後4と表記されるが、フェアリーウィスプが絡まない場合を指している。ウィスプ込みなら先4が可能だ)
まあそれは安定しないにしても、5ターンOTKは十分安定するだろう。今までも大会などでちょくちょく見かけていたデッキなので、今回の大幅強化で流行間違いなし…と思っていたら、アディショナルカード「フレイヤ」の追加でさらに4ターンOTKが安定してしまうことに。安息が欲しいところだが、そもそも安息で耐えられるのか?という疑問もあったりなかったり。
4ターンOTKというインパクトがデカすぎるせいかヘイトも急上昇したが、アディショナル後に安定感が増してからは本格的に大流行することに。メタを張られやすくなったことで、手放しに初心者におススメできるほど動きやすいデッキとは言い難いが、相手する分にはどうしようもない感が強いのもまた事実。メタカードに縛られてる余裕がないデッキも多いんだからねっ
ホズミに気を取られがちだが、おそらく他のエルフデッキも強化を得ていると思われる。

・vsロイヤル
連携稼いで相手盤面一掃してからのワキウィッパーマギウィッパー3連打で18点パンチ!…アンリミでやることではないな。
まあ今までの連携ロイヤルが順当に進化するぐらいだろう。
11月の能力調整で、あのミスベイがナーフ解除された。これで撤退ミスベイも以前のように扱えるように…はなったが、このインフレ環境ではさすがに力不足。今はピン差しよりも複数回使うことを推奨されている。

・vsウィッチ
メルティーナは超越向けの効果をしており、採用候補と言えるだろう。大型フォロワーを進化で消せるという効果もかみ合い、アディ前は骸へのさらなる対策として重宝した。また、ドローしつつ大型フォロワーへの対処ができる「大いなる意志」の採用も十分考えられる。「カードキャスター・マリ」は超越確定でなくとも、実質0コスでスペブカードをサーチして連鎖をつなげていく様は確かに強い。令和のマーリンとはよく言ったものだ。
ローテで大暴れ、アンリミでもかなりの脅威となった土関係のカードは0。まあさすがにこの状態でさらに強化されても困る…とか思ってたら、アディショナルカード「アストロジカルソーサラー」が追加。序盤にはあの「星見の望遠鏡」を手札に加えてドロソ兼スタック消費要員にもなれるし、スタック7消費後には疾走以外のリーダー攻撃も対象とした極光効果を得られるとまさにレジェンド級の強さ。禁約バリアを自然に採用できることもあり、アディ後はホズミディスカ対策としてあの超越を抑える形で流行している。こちら側としては超越よりはマシな現状一番の仮想敵となるのだが、向こうにぶん回られるとどうしようもない感が強い。結局お祈りゲーか。
「鏡像の召喚」がうまく決まれば「ティオが一度に2体並ぶ」なんてロマンコンボも可能かもしれない。さすがに見かけなかったが。

・vsドラゴン
「ドラゴウェポン」で後付けバフドラ(一般的にバフドラと呼ばれた手札バフドラじゃない方。乗り物ドラとも)が強化。レジーのPPブーストができるカードを「ドラゴニックアーマー」により1コスで手札に加え、出す直前に0コスで設置できるのは魅力的。ドラゴンフォロワー指定じゃないので無法者も強化できるのもありがたい。
ドラゴニュートの怪力」によりディスカドラも強化。これをディスカして1ドローするもよし、これ自体でディスカするもよしとありがたいカード。もっともプレシオを出すまでの隙のデカさという根本的な問題は解決していないが。伝令確定サーチに拘らないなら「砕石竜」のアクセラで1コス1ディスカ1ドローしてもよい。
今のアンリミドラゴンの主軸となっている庭園に採用できそうなカードこそパッと見なさそうだが、PPブーストに加えてガルエルもあると何かしらのニュートラルが悪さをしそうな気もする。
…なんてのんきなことを言っていたら、アディショナルカードでとんでもないカードが追加された。リュミオールは8コスながら出したとたんにPPを3回復し、自身が生き残っている間にディスカした枚数の2倍のダメージを相手フォロワー全てと相手リーダーに与える、という効果を持つ。これを「新たなる運命」と合わせることで最大16点ダメージを与えることができるのだ。「先にディスカ効果を4回使う」という条件を満たせば自身のファンファーレ効果で手札2枚を捨てて3ドローすることができるため、手札が9枚ある状態でリュミオール+運命を握っていればOTK成立、となる。ディスカ兼PPブースト要員となるアルジャンテも同時に追加され、こちらが何かする前にPPブーストとドローをしまくってリュミエールを早期着地させる、というのが新生ディスカドラゴンの実態である。ここまで強いと竜少女もプレシオも今後使われることはないだろう。今までお疲れ様。ローテでも暴れてるからナーフされる可能性はあるけどね

・vsネクロマンサー
トゥルシェラに何かしらの可能性を感じるところ。ララテイカーしてもリアニじゃないからバフはかからないので、使われる側としてはちょっと安心。
「スケルトンブレイカー」に疾走を付与して、進化も併せて攻撃力10以上にすればOTK成立。攻撃力1なので「酒呑童子」の対象になる点に注目。暴食1枚で済ませるか、乗り物+天使の加護で無理やり持ってくかは人次第。
まあ骸でハイドラ出すのがお手軽に強そう。疾走こそしないものの、ネクロマンスある限りは2回攻撃持ちが場に残り続ける恐怖。
ホズミが安定してしまったことでララテイカーは絶滅したといって過言ではないだろう。骸は10月能力調整後に数を増やしたものの、アディ後はトップメタとの相性が悪いせいかこちらも激減。ネクロにマッチングする機会自体が希少に。

・vsヴァンパイア

アンリミについていけるかは別として、狂乱軸の強化になりそうなカードは追加。「美装の悪魔」のアクセラ自傷しつつヴァンピィの弾追加など、少なくともローテの狂乱は大幅強化となるだろう。
さすがにヤバいと判断されたのか、「邪悪なる指揮」はアニメ版の効果から大幅に弱体化。それでもモノヴァンプにとっては貴重な1コスバフの追加となる。
例によってハンドレス向けのカードは無し。一応ガルエルが手札圧縮となるか?それどころか10月の能力調整で「ドアマンバット」がナーフされ、2コスになってしまった。とはいえ元々40枚すべてが強かったデッキなので、そこから3枚弱体化したところで(少なくとも相手する分には)厄介なことに変わりはない。
一方11月の能力調整で「夜天の吸血鬼」がナーフ前以上に強化され、狂乱前からバット疾走できるように。これにより狂乱の数が増加、ハンドレスもそこそこ見かけたのだが、アディ後は「強いデッキを使う勢」がホズミやディスカに流れたため、想像以上に数を減らすこととなった。単純にトップメタに不利を感じてるんだろうけども

最近のクルトにはベレロがいるためヴァンプが一番の餌だったのだが、このアディ後のヴァンプ激減の影響がかなり重く、「安息でホズミ対策ができるかも」という利点と比べて損失がデカすぎる。正直向かい風感は否めない。

・vsビショップ
新機軸のジュエル軸(仮)が登場。守護や疾走を付与することで暴れるアンリミカードもあるかもしれないが、「雷導の神鳥」は無限結晶ということでアミュ軸と相性がいい…ように見せかけて、CD2なのがアンリミ的には足を引っ張りそう。普通に結晶じゃないアミュ出しまくってタウラスのCDを1にした方が強そう感はある。
回復にかかわりそうなカードは聖遺物のみ。ドロソに繋がらないので専用構築にしない限りは悠久が使われそう…だと思うんだけどなあ。
11月能力調整でパニスナがナーフ解除。これでミニゴブでクルト確定サーチを妨げるように戻ってしまった。短い間だったけど当時はお世話になりました。この影響もあってアミュレット軸の研究が進み、割と今でも教会がやれることが発覚。今でもたまに見かけるようになったので注意…といっても注意しようがないが。
メタカード採用割合の違いもあり、回復ビショップミラー時にはこちらのクルトパーツ引き込み力の高さから有利を取りやす…かったのだが、アディ後のヴァンプ減少の影響が痛すぎてミラーマッチの割合も減少。これも今動き辛さを感じる要因の一つとなっている。

・vsネメシス

さすがに「アーク」はアンリミでも強そう。「クリーニングドール」「人形の団結」という人形確保カードも追加。
しかしそんなことはお構いなしにAFが復権。ヴァーミディアが3コスで葬送して種類カウントを稼ぎつつ3/4突進ドレインのエンジAFを出すとかいう強力ムーブを持っているせいでローテアンリミ問わず大暴れしているようだ。おまけに6種類達成してたら全体+1/+1守護付与までやってくるんだよな
枚数制限をかけられアンリミAFが姿を消したと思った矢先にこの強化である。まあネメシスがホズミの割合減らしてくれるなら文句はないんだけど。

10月のナーフでチェイストとエターナルドグマがナーフされたものの、アンリミAFの主軸であるヴァーミディアはそのまま。アンリミ的には人形が割を食った形となったが…まあローテのチェイストはヘイトもすごい買ってたししょうがない。

11月のナーフでさらにジェネシスAFがナーフ。条件達成後に加えるキャノンAFが1枚になった、というこちら側としては強い部分そのままじゃねーか!という変化だったのだが、使い手からすればOTK並の火力を引き出せるフィニッシャーの手痛いナーフということで、再びAFネメシスはマイナー寄りのデッキになることとなる。アディ後は虚数物体などの兼ね合いから共鳴ネメシスがメジャーになりつつあるようだ。


☆まとめ

・聖遺物で5ターンOTKのロマンに挑むか!?

・聖遺物は基本クルト1体でリーサルを狙えるようにデッキを組もう!

ホズミ大流行の予感!今弾は安息抜きの構築はきつそうだ


どちらかというと逆風吹く今環境。「強すぎない今の方が使ってみたい感がある」という人はあえて聖遺物に手を出してもいいかもしれない!?