まひなおしのみ 〜Pinoのきままな雑記帳〜

「クルトOTKのススメ。」移転先です。その他転鳴エルヴィ配布所などなど

『クルト特化ビショップ』十天アディショナル編【シャドウバース】

『クルト特化ビショップ』の概要については最初の記事参照。現在の当記事デッキ(ジャスティー融合型)の回し方については第19弾記事参照。
ここでは第19.5弾パック「十天覚醒」のアディショナルカードの追加で変化したクルト環境について語る。


☆今回のビショップアディショナルカード
・ルナールプリースト(ゴールド)
ついに実装された0コスリーダー2回復アクセラレートカード。
クルトOTKに限らず回復ビショップ使いであれば、これ以上の説明はいらないほどヤバい効果だと分かるだろう。回復ビショップのインフレの極致ともいえるカードだ。
5コスで素出しした場合も、ファンファーレでレ・フィーエの白牙バージョン、分かりやすく言えばリーダーだけ毎ターン1回復する効果がリーダーに付与される。付与してしまえば0コス回復と同等なので出しても回復回数が減ることがないのは利点といえる。
レ・フィーエと違いフォロワーが回復しないのはクルトOTK的には問題ないが、守護なし5/3/3なのでフォロワーとしてのカードパワーは弱め。素出しするのはあくまで除去や手札圧迫解消のためとなるだろう。
一応自身以外のリーダー付与効果とは重複できるので、レ・フィーエと合わせて2回回復なんてことも可能…今のインフレ環境ではそこまで耐えられないが。

 


・オーバーヒートデーモン(ニュートラル)
3/3/3でファンファーレ相手1体場を離れる時消滅化、進化後ターン終了時にランダムな相手フォロワーに5ダメージ。
優秀な除去フォロワーとなりえるが、今のクルトOTKに入るかは微妙なところ。長期戦を見据えるなら。

フリッグ(レジェンド)
クルトOTKとは関係ない能力なので省略。

☆クルトOTKにおいて警戒すべきアディショナルカード
・セレスト・マグナ(ネクロマンサー)
6コスファンファーレで、こちらのターン終了までスペルとアミュレットがプレイできなくなる。後おまけでラストワードでリアニ2。ディガーリアニデッキで採用されるか。
アクセラレートや結晶も発動できなくなるためそのターンにOTKを狙うのはかなり難しくなる(融合はできるのでペガサス等と合わせればできなくもないが)。準備中の段階でもフォロワーしか出せなくなるのでいつ出されても厄介。
幸いなのがこれが「場に出た時」ではなく「ファンファーレ」であること。結晶のラストワードでも出てくるが手札に加わらずに場に出す効果なので、ファンファーレは発動しないというわけだ。
ちなみに結晶の効果は「相手のターン終了まで相手のリーダーが回復した時の回復量を1にする」というファンファーレ。回復量は問題にならないのでそこはいいのだが、こちらがビショップであるがゆえに「相手が大量回復しそうなタイミングで出せるように温存してくる」可能性は否定できない。


☆十天アディショナル環境でのデッキ案
0コス回復手段が5枚以上になったことで、ついに理論上最速ターンが4ターンとなった。
(クルト2枚+ルナプリorジャスティー融合x5で20点、ギリギリ8枚で足りる)
まあそれは奇跡レベルとして、5ターンリーサルの可能性がようやく現実味を帯びたこと、6ターンリーサルがより安定することは間違いなく大幅強化といえる。
よってルナプリ3積みは確定として、問題はどのカードを抜くか、ということになる。

1.光明のプリーストと交換
1コス回復を減らしてその分0コス回復を入れる。デッキバランスを考えるならこれが安定か。黄金の鐘はドローカードとして、セトは緊急時の回復量が優秀なので、抜くとしたら光明。どうしてもコンボ中にCVが欲しいなら光明ではなくセトを抜いてもいいが趣味の範疇。

2.金クルトと交換
リーサルターンが早くなったということで、思い切って高コスト除去カードを減らす。
5ターンリーサルできなければ死を覚悟する、ぐらいの気持ちで。後1枚何を抜くかはお好み。

3.ペガサスと交換
サーチカードしか出す暇がないと判断するなら。宝石の輝きで必ず1コスアミュレットが引けるようにもなる。
ただし3ターン目にサーチカードが引けないとやることがなくなる恐れが。こちらも後1枚はお好み。

後は清き転変を平等なる裁きに戻すという選択肢ぐらいか。削りはできなくなるがこちらの顔面は守りやすくなる。


以上の点を踏まえて組みなおし、今更ながらマスター昇格に成功したデッキがこれ。
2.と3.を両方取り入れ金クルトとペガサスを抜く。
2回サーチカードを出す暇はなかなかないと判断し「鏡の世界」も抜き、デッキ圧縮を図るため「神秘の指輪」の代わりに3枚目の「宝石の輝き」とピン差しの「星導の天球儀」を追加。
削りより盤面を重視するために「清き転変」は「平等なる裁き」に戻し、空いたスペースに「エクセスプリースト」を入れて2コス除去カードを増やす。

金クルトがいないので横並びに弱いが、正直現環境では金クルトで除去しても相手の増援に耐えきれない場面が多く、むしろ大きなフォロワーを確実に除去できるこの体制の方が割と長期戦に持ち込めるということが実感できた。
低コストドローアミュレットを駆使してカードを揃えて、いち早くリーサルへと持ち込もう。
転変は抜いたものの、状況によっては法典チョイスによるファルコンや相手が除去しなかったミニゴブなどを利用して4点削ることで得られるリーサルもある。過信は禁物だが見逃しもしないように。

ちなみに5ターンリーサルが見据えられるようになったことで、6ターンリーサルを狙う実現BD型はほぼ下位互換になってしまった。どうしても使いたいなら異次元デッキの相手を諦めて長期戦を狙うべし。


その後地獄の宝箱イベントを乗り切るにあたって、ついに「安息の領域」を採用。
エクセスプリーストの代わりに投入。すべてのデッキに刺さるわけではないので2積み止まり。
このカードが入ることで、深海ダゴンや骸、エイラなど、デカいフォロワーで殴ってくるデッキに対して少しは抗うことができるようになる。
相手が決めきれない場合は数ターン稼げるが、たいていの場合は1ターン耐えるのが限度。とはいえ、その1ターンがクルトコンボ成立確率を飛躍的に上昇させてくれるのでとても有用なカードといえる。
欠点としては宝石の輝きのドローアミュレットサーチを濁らせること。あと一人遊び感がより増したこと
リーサルターンの早い「異次元デッキ」が増えたことで、このデメリットをメリットが上回るようになった、というわけだ。

当記事で扱うのは初なので注意事項を述べておくと、まず「攻撃済みのフォロワーがいると効果が発動しないこと」。逆に言えば攻撃済みのフォロワーが場からいなくなれば効果が発動するので、相手の餌になるのを避けるために進化相打ちしたり、相手のフェイスを殴った後に落石で自滅するなどのテクニックを使う場面も少なからずあるだろう。
次に「ビショップ・フォロワーであれば『次の相手のターン中攻撃されない』能力を持てること」。あくまでビショップ・フォロワーだけなので、ミニゴブやワンコはこの恩恵は得られない点は注意。逆にセトを素出しした場合この効果で守護が働かなくなってしまうが、相手に除去されることもめったにない。これを利用すれば次ターンにペガサスの代わりのコンボパーツとして使うことができるので、いざというときは試してみるといいだろう。
最後に、このカードのコストが2である点。気軽に出せるのはいいが熾天使の剣で破壊されてしまう。ターン終了時に効果をリーダーに付与するタイプなので破壊されたターンは効果が続くが、せっかくのカウントダウン2が1ターンで終わってしまうため計画がずれることとなる。できる限り「次の攻撃を受けたらまずい」という時まで温存しておきたい…が、あまり温存しすぎてもふいに殴られて受けきれなくなるため、いつ出すべきかの経験値は必要である。


☆各クラスの動向
ルナプリの登場で「異次元のデッキ」にも勝てるビジョンが見えてきた。(まだ『見える』だけだけど)
これでジャスティー実装時のようなインフレに追いついた感覚を味わえればよいのだが。

・vsエルフ
盤面から姿を消し、条件を満たすと再び現れる疾走フォロワー「閃光のエルフ・アルバータ」と攻撃デバフや手札バフと多彩な「爪嵐の猫娘・セン」が追加。
センの方はクルトOTKに影響はなさそうだが、アルバータは初代リノのダメ押し用カードとして見かけることがあるかも。

・vsロイヤル
強力なAOEカード「アームドバトラー」はリーダーには飛ばないのでこちらへの影響なし。アグロ対策が増えるのは追い風となるか?
シュヴァリエ・マグナ」は1コス1ドローできる結晶を持つが、これ自体が兵士カードなので抜刀術デッキには入らないだろう。その他の効果もクルトOTKには刺さらない。

・vsウィッチ
1コスドローアミュレットを虹の輝きされてしまう関係で、ルナプリ追加後もカードが揃わずにリーサルターンが遅くなりそうな相手。細かい打点が多く安息もあまり効果がないというのも悩みどころ。
アレイスターは除去カードである点は影響が少ないが、その結果デッキ圧縮が進んでしまう点は厄介。その効果でキーカードを消してくれればありがたいのだが。
「アストラルダンサー」はニュートラルウィッチとの相性がよさそう。金クルトを抜いた場合はまず対処できなくなるので注意。

・vsドラゴン
「ティアマト・マグナ」はアグロにもコントロールにも優秀なカード。
結晶能力でフォロワーを守りつつバフをかけてきたり、直に出ればリーダー回復とAOEデバフをかけたりとまさにレジェンド級の活躍を見せることだろう。まあ庭園ダゴンには関係ないけど。
「ガルグイユ」はコンパクトなゼウス。まあ他の疾走フォロワーと大差ないだろう。

安息でダゴンの猛攻をしのぐことはできるが、相手もそれは分かり切っているので熾天使やエンシュで対策してくる。1ターンしか効果がないものと思っておいた方がいいだろう。

・vsネクロマンサー
何といっても「セレスト・マグナ」の対処に尽きる。相手が悠長なことをしていても油断できなくなった。まあ肝心のファンファーレが発動しない(というか骸サーチが濁る)ので骸ネクロには入らなそうだが。
どちらかといえば「ボーンドミネイター」によって1コス葬送カードが増えたことの方が問題かも。でもこっちも骸サーチは濁る。

・vsヴァンパイア
ドロー加速に進化時自分を除く全フォロワー破壊まで付いてる「シェムハザ」が追加。ラスワで手札を全捨てするデメリット持ちだが、消滅や変身させてしまうとそのデメリットも消えてしまうので注意。逆に手札を溢れさせることもできるか。
「灰白の豹・アイル」もドロー加速カード。背徳ヴァンプが増えそうなのは向かい風。

・vsビショップ
チェキババの再来ともいわれる「フリッグ」は最速7ターンと遅いのでそれまでに決めればOK。もっともセリーナも採用されそうなので息つく暇はなさそうだが。
それより問題なのは「ルナールプリースト」の方。味方としては心強いがその分敵としては驚異。エイラを出される前にフォロワーを除去しておかないと、こっちがコンボを決める前に殴りぬかれる可能性があるためだ。うまく耐えられれば後は安息で時間を稼いでコンボを決められる。

・vsネメシス
「コロッサス・マグナ」は強烈なリーダー打点こそあるものの、さすがにアンリミでは重いか。
「マウンテンドール」は対象がランダムではないので操り人形がいないとドローには使えない。結局アディ後もアーティファクトしかないかな。


☆まとめ
・久々のアディショナル強化!まさかの0コス回復アクセラ実装!
・ネクロ長期戦時はセレスト・マグナに注意!
・久々にミラーマッチ実現なるか…現状はエイラばっかだなあ

アディ前のお通夜ムードから一転、キーカードのナーフに怯えるレベルまでの強化を果たしたであろう今回のアディショナル。果たしてクルトOTKの運命やいかに。

蛇足:ルナプリ…お前男だったんか…。でもかわいいぜ…。