まひなおしのみ 〜Pinoのきままな雑記帳〜

「クルトOTKのススメ。」移転先です。その他転鳴エルヴィ配布所などなど

『クルト特化ビショップ』崩壊編【シャドウバース】

『クルト特化ビショップ』の概要については最初の記事参照。通常型のデッキの回し方については第14弾記事、実現型のデッキの回し方については第15.5弾記事参照。
ここでは第16弾パック「ナテラ崩壊」の追加で変化したクルト環境について語る。


☆クルト特化ビショップ向け追加カード
前弾での強化がほぼなかった反動か、今弾では使えそうなカードが多数追加された。
ただビショップのレジェンドが両方有用という嬉しい悲鳴状態なため、もうエーテルにやさしいデッキとは言えなくなったかもしれない…。

・聖なるアルミラージ・ジャスティー(レジェンド)
新キーワード能力「融合」を使うことで自リーダーの体力を回復できるカード。
このカードに融合できるのは自然カードのみになるが、融合は自分のターンごとに一度、好きなタイミングで行える。つまりデッキに直接入れられる0コス回復カードである。
ジャスティーを2枚合わせて0コス1回回復するもよし、「荒野の休息」を使った後出てくるナテラを犠牲に2コス2回回復とするもよし。
さらに、同じカードに融合できるのが1ターンに一度なので、複数枚ジャスティーが手札にあれば複数回融合できる。つまりジャスティーが3枚と休息が1枚あれば2コス4回回復なんてことも…!
これ1枚だけでは何もできない(一応5/3/5疾走ではあるが)ため、ある程度自然カードをデッキに入れることとなる。つまり手札的にもデッキ的にもかさばるのだ。よって考えなしに入れていいカードではないが、新たな軸になることは間違いなさそうだ。


・マシンフィンガー・イヴィル(レジェンド)
あの「鉄腕の修道女」を0コスにした上で2枚も手札に加えられるカード
念のため説明すると、「鉄腕の修道女」は「リペアモード」(1コス回復カード)をファンファーレで入手できる3/2/3の守護フォロワーである。
イヴィル自体は6コスなので、単純に修道女2枚分のコストということになる。
こいつが場にいる間に修道女を含めた機械フォロワーを出すと、2ダメージ与える代わりに攻撃力+2され突進を持つ。すなわち修道女の場合「4/1守護突進」となるわけだ。
この効果はリーダー付与ではないため、こいつがやられた後に出せば普通の2/3守護として出すことも可能。状況に応じてイヴィルを進化させて相手フォロワーと相打ちを狙いたいところ(ちなみにイヴィル自体は3/3、進化後5/5)。
ちなみに0コスにする修道女はあくまでこいつのファンファーレ能力で加えたものだけ。「メタリックファーザー」のように手札にある分も0コスにするわけではないので、普通の修道女は今まで通り早めに出そう。

・平等なる裁き(ブロンズ)
「相手リーダーの体力5回復」という強烈なデメリット効果と引き換えに、なんとたったの2コスでフォロワー1体を確定消滅できる強力なカード。
一度に体力を20点削るクルトOTKにとってデメリットはほぼないようなものなので、これは除去カードとしてとても頼もしい存在となるだろう。
デメリットが気になる状況としては、削りでリーサルターンを縮められそうな場合、相手がエイラや社といった回復シナジーカードを使っている場合ぐらい。
さすがにアミュレットは対象外なため、「エンジェルシュート」にも引き続き採用理由はある。環境に応じてカスタマイズするといいだろう。

・包み込む願い(ゴールド)
ビショップ待望の2ドロースペル。ただし3コスは現インフレ環境だとちょっと重いか。
通常型・自然型だと手札溢れが気になり、実現型だと「アミュレットが2枚以上ある時に使うとムニャールが出てくる」効果がかえって邪魔になるというデメリットがある。
普通のビショップデッキであれば強力だが、クルトOTKに入るかは微妙なところ。

☆もしかしたらクルトOTKに使えるかもしれない追加カード
・風来の絵描き(ブロンズ)
自分の場の機械or自然フォロワーを手札に複製できるカード。
2コスファンファーレ持ちなのでミニゴブサーチもプナイサーチも濁るし、増やしたいカードをいったん場に出さないといけないため今のクルトデッキにはまず入らないが、修道女など増やしたいカードがないわけではないため、今後の追加カード次第ではお世話になるかもしれない。

・ロマントレジャーハンター(ブロンズ)
自分の手札の機械or自然カードを1枚捨て、捨てたカードと同じタイプを持つカードをデッキから2枚引く。つまり機械を捨てれば機械2枚、自然を捨てれば自然2枚を引く。
2枚消費2枚ドローなので手札溢れはないが、該当するカードを捨てなければならないためこいつ自身が出せずに手札が溢れる恐れがある
3/2/3なので素投げするのももったいないので、クルトよりは他のデッキ向きかな。

・鏡の世界(過去カード効果変更)
第5弾の時は更なるドローカードとしてお世話になった「鏡の世界」が、不具合修正不可につき(?)全くの別物となって生まれ変わった。
2コスから1コスになり、ドローがなくなった代わりに「手札にあるニュートラルフォロワー」を複製することができる。
1コスでミニゴブやオケアノスを複製できると考えれば悪くはない…のか?これはこれで可能性は感じられるカードに。
ともかく「手札をニュートラルにする効果」で愛用していた方々にはお悔やみ申し上げます。

☆クルトOTKにおいて警戒すべき追加カード
・ラブソングシンガー
ニュートラルのカード。
次の自分のターン開始時まで、相手のリーダーか相手のフォロワー1体に「与えるダメージは0になる」効果を与える。
クルトは自分のターンに場に出して即効果発動させるから対象外、レ・フィーエは回復させるだけだからダメージを与えてないので問題ない、ヨシ!
…と言いたいところだが、シヴァの「8、11、14ターン目なら、相手のリーダーに4ダメージ」の効果は無効化されてしまう。
これだけのためにシヴァをデッキから抜くというのは大げさかもしれないが、一応ご注意を。


☆崩壊環境でのデッキ案(自然型)

ジャスティーが複数枚あればその分融合が可能なことが判明し、初稿とは大分デッキ構成が変化したため改訂。ジャスティー3回融合を駆使してより早いリーサルターンを狙う構築。今弾では主軸と言っていいだろう。
運よくクルト2枚+ジャスティー3枚+休息を揃えられさえすれば、後は鐘orリペアで7ターン、鐘がなくてもペガサスを置ければ6ターン、3・4ターン目にペガサス置きしつつ鐘まであれば脅威の5ターンリーサルまで可能ということになる。さすがに5ターンは奇跡レベルだが、7ターンリーサルであればだいぶ安定して狙え、運が良ければ6ターンリーサルといったところ。
目標ターンが短くなったことでもはや6ターン目リーダー付与ですら遅いということで、まさかのレ・フィーエリストラ&ペガサス復活。ジャスティーのおかげで1コス回復の必要枚数が減っているのでオケアノスもリストラとなる。さすがに除去が少なすぎると辛いので金クルトはそのまま。
ジャスティー3枚休息1枚とすることで、ワンダーコックを複数枚出しても2枚目以降のジャスティーが手札あぶれしないようにする。逆に言うとワンコを複数回出して無理やりジャスティーを3枚揃えるのが目標。とはいえそもそもクルトを2枚揃えるのが結構大変なので「包み込む願い」にも手伝ってもらう。無論手札溢れに頻繁に悩まされることになるので「神秘の指輪」はほぼ必須。
「鏡の世界」はワンコミニゴブを増やしてクルトジャスティーをより引いてこれればなーという感じのお守り。予想通り腐ることが多いが、役立った場面もなくはないので選択肢としてはありかも。2積みは腐った時の手札圧迫が辛かったのでピン差し推奨。
従来型との立ち回りの違いとしては「1ターン目から黄金の鐘を出してよい」「修道女はマリガンで流して代わりにワンコジャスティーキープ」といったところ。コンボを決める時までに鐘かリペアが1枚あれば十分なためだ。

☆崩壊環境でのデッキ案(従来型)

リーサルターンは遅いものの安定性の高さではまだまだ現役なこの型。
まずイヴィル採用は確定。有用とはいえ6コスなので2積みに抑えておく。
次に「平等なる裁き」を3積みして「熾天使の剣」「漆黒の経典」を0に、「エンジェルシュート」を1枚に減らしてみる。除去が足りないようなら適時調節してほしい。
このデッキでは変わらず8ターンリーサルを狙うのでシヴァ続投でもよかったが、念のためシヴァを2枚目のレ・フィーエに変更して完成。
ついでに「黄金の鐘」がコラボカードになったのでそこはエーテルにやさしくなった。今更だけどね。

☆崩壊環境でのデッキ案(実現型)

画像はプナイ型。ミニゴブ型は省略。あっ、鐘のグラ変え忘れた
前弾と変更なしでもいけるが、せっかく低コストの除去カードを貰ったので平裁とベルエンジェルを入れ替え。後は「包み込む願い」の使い勝手を知っておきたいのでエクセスを1枚減らして試しに入れてみた。
割と抜かせないカードが多いので、今後もよっぽどのことがない限りデッキが大きく変わることはないだろう。必要エーテルの軽さという点ではゴールドが少ない自然型も大差ないのだが、こちらは6ターンリーサルを積極的に狙っていくデッキである。運に左右されやすいとはいえ、環境の高速化が深刻化している現環境においては重要といえよう。


☆各クラスとの相性
今弾でもアンリミの魔境化が加速。「6ターンリーサルですらコントロール呼ばわり」とかいう狂気の環境である。とはいえ、すべてがすべてそういうデッキを使ってくる相手だけではない。やっぱり真の「デッキの多様化」を望んでいる人もいるんだな…。

・vsエルフ
機械エルフがヤバくて三日でナーフを食らった…ようだが、筆者が低ランク帯にいるせいかアンリミであるせいか、ナーフ前ですら一度も見なかった。ナーフ後の今はなおさらである。
まあアンリミならアマツ使ってる方が脳みそ的にも楽だろうしな…。
豪風リノエルフは「今となっては遅いデッキ」のはずだが、それでもアマツの代わりに流行っていた時期があった気がする。

・vsロイヤル
今は進化ロイヤルが主流か。「ゴブリンスクラム」からの新ゼウスという流れが見えてるので、それまでに進化回数を稼ぎつつ耐える感じ。
攻撃力も高いので楽々コンボパーツ集めとはならないのが厄介ではあるが、アグロがあまり姿を見せないのはクルト使いとしては喜ぶべきところだろうか。
必殺やAOEが主流のため数は見ないが、自然型もペインレスロイヤルに対する対抗手段に乏しいので注意。

・vsウィッチ
アンリミでも自然や土を見かけるようにはなってきたものの、やっぱり式神を始めとしたスペブ疾走ウィッチが大多数であることは変わりなし。変わったのはたまに新ドロシーが出てくることぐらい。
ホント疾走札と超越さえなければ勝機はあるんだけどなあ…なくても割と負けるし。
アディショナル後は背徳ヴァンプの影響かスペブウィッチはだいぶ数を減らし、代わりに自然がより多くなった。リーサルターンとしてはほぼ同等なので油断はできないが勝てる相手ではある。

・vsドラゴン
ディスカドラゴンの圧倒的顔面パワーでコントロール全般が虫の息…と思ってたら三日でナーフ。マジで助かった。ナーフされたのはリーダーへのダメージだけで、盤面除去力やプレシオ自体のスタッツの高さといった強みは残っているので引き続き警戒を。

・vsネクロマンサー
新カードが軒並みアンリミ向けなカードばかり。ローテで戦えないこともないが、ネクロの新カードを気持ちよく使いたい人はアンリミが主戦場になると思われる。
新グレモリーはネクロマンスできる強力なカードがアンリミには山ほどあるし、「フェイタルオーダー」や「デッドメタルスター」は初代モルディカイとの相性がかなりいい。「デッドメタルスター」のアクセラレートや「ルナの本気」による展開で「シャドウリーパー」もイキイキとしている…はずだったが、沈黙ミントからのグレモリーデスタイラントフィニッシュが定着し、そればっかになってしまった。せっかくいろんなことができるのにもったいない話である。6ターンリーサルとなるので相手が事故ることを祈るしかない「次元の違う」デッキの一つ。

・vsヴァンパイア
「ユリアスの闘争」によってアグロヴァンプの勢いがさらに加速する…。
コントロールヴァンプの数の増加は追い風ではあるが、まあ低ランク帯にはアグロばっかりだわな。運よく息切れしてくれれば勝機はあるが…。
一方コントロール相手は序盤が激しくないので割と勝てる。切り札であるヨルムンやネレイアも、暴れる前にOTKを決めてしまえば問題ない。
機械ヴァンプも強化されているが今はローテの範囲で十分戦えているので、アンリミでよく出会うようになるのは次弾になるか。今弾以降はモノ発動警戒よりもノイン進化警戒した方がいいので、機械フォロワーはなるべく除去しておきたい。
アディショナルカードで追加された「背徳の狂獣」は、フォロワー除去が中途半端なくせにリーダーに点を飛ばすのは得意な「弱い者いじめ」デッキ。当然フォロワーをろくにおかないクルトOTKもその「弱い者」に入ってしまうので、相手が油断してフォロワーを放置でもしない限り勝つのは無理。

・vsビショップ
アンリミでの傾向はほぼ変わらず、エイラを軸にして順当に強化されている感じ。
エイラで十分クルトが強いので、ミラーマッチの夢はさらに遠のく…。
今の主軸は教会ピショップ。2・3ターン目から高い火力で殴りかかってくるどうしようもないヤツ。流行りが廃れるのを待つしかない厳しい相手だ。
アディショナル補正でちょくちょくいたBD実現型は、今では全く見かけなくなってしまった。

・vsネメシス
アーティファクトが大幅強化。直接手札に入れたり即場に出したりできるように。
加速装置を駆使してたくさんアーティファクトを出したらシオンで強化する…結局いつもの流れなんだよなあ。そうならなくてもあっという間に冥府が起動してしまうことだろう。
一応「ドールブレイク」という強力な除去カードができたので人形リーシェナもいけると思うんだけど…まあ見ないわな。

・鋼鉄と大地の神
出された瞬間コストダウンしながら大量にドローしてくるヤバい奴。
条件を満たすのは容易ではないのでこんな強力な効果になっている…はずなのだが、使われる側からするといとも簡単にやってのけてるようにしか見えないという。
幸い(?)アンリミはリーサルターンが早い影響で見かける機会はローテより少ないといえるが、それでも7コスで出てくることを考えるとクルトOTKとしては猶予がない。
そのため今弾では自然型・BD実現型といったリーサルターンの早いデッキを使うか、大量展開されても時間稼ぎできるようテミスをしっかり持っておくなどの対策は必須となる。
除去できればなんとか取り返せそうなあたり、超越式神ウィッチよりはマシと言えるだろう。


☆まとめ
・今弾は可能性のありそうなカードが多数追加!
ジャスティー専用軸で複数回融合!リーサルを早める新感覚クルトOTKがもう一つ追加された!
・ウサミンパワーでコンボボイスが増える!(ちゃんとファンファーレ時にしゃべってくれてよかった)

当初はよりクルト向けなカードはイヴィルだと思ったから仕方なくイヴィルサムネにしたけど、文句なしの活躍を見せてくれたので結局ジャスティーサムネに変えました(蛇足)