まひなおしのみ 〜Pinoのきままな雑記帳〜

「クルトOTKのススメ。」移転先です。その他転鳴エルヴィ配布所などなど

ホズミOTKにゴブリン達を入れるススメ【シャドウバース】

(※この記事は第24弾パック「天象の楽土」時点での話です)

本来ここのブログは「シャドバはクルトOTKしか扱わないよ!」というつもりでこれまで書いてきたのだが、さすがに我慢できなくなったので書かせていただく。
というのも、世間で使われているホズミOTKデッキがどうも自分の使っているデッキと違うのだ。まあその形式が流行っているのは(紹介してる人が実績出してるわけだし)問題ないのだが、それにしたって他の人が使うデッキも似たものばかり。これは強い弱いのレベルではなく「このタイプの運用が認知されてない!?」と危機感を覚えたので紹介させていただく。この記事を見て「こっちの方が自分の好みかも」「いややっぱり今まで通りの方が使いやすいや」と一考していただければ幸いである。


☆1コスN採用型ホズミOTKデッキ一案

この画像の通り、「フェアリーサークル」等に代わって1コスニュートラルフォロワーを採用しているのがこの記事での論点となる。

それ以外のカードはいわゆる「疾走アクセラ型」に準じる。後述するが、この型が一番1コスニュートラルである恩恵を受けやすいと筆者は考えている。

 

☆1コスNを採用することによるメリット

1コスを使って開封する必要がない

これはどちらかというと「フェアリー型のデメリット」と言うべきか。

フェアリー型の場合、フェアリーを手札に加えるために一度「フェアリーサークル」or「スピリットシャイン」を使う必要がある。そのため、(小泉構文っぽくなるが)1コスフォロワーを入手するために1コストを支払う必要がある、ということ。ただでさえコンボパーツを5ターン目までに揃えなければならないのに、貴重な1PPをここで消費してよいのだろうか?

まあ実際はドロソがそこまで都合よく引けるわけではないので1PPを使う隙は意外とあるわけだが、それでもこの1PPがあればもう1ドローできたのに、という状況は十分あり得るだろう。これが最初から1コスフォロワーとしてデッキに入っていればその心配は不要となるわけだ。

 

・引いた瞬間即戦力

上記の「開封不要」と被るが、こちらは1コスN側のメリットとしての側面を掘り下げる。

一つは、「2ターン目に引いた場合も1コスで場に出せる」こと。サークルを2ターン目に引いても開封できるだけだが、1コスNなら引いた瞬間場に出して即バウンスできる。こうして「森林の狼」で1ドローしたり、「ウインドフェアリー」でウィスプを確保したりできるわけだ。この「バウンスとのくっつきがいい」という点があるため「疾走アクセラ型」推奨なのだ。

もう一つは、「最悪5ターン目に引ければ間に合う」こと。もちろんそれまでに1枚は1コスを引いてないといけないわけだが、サークルだったらホズミの効果で出てくるフォロワーが1体減ってしまうことになるところを、1コスNならOTK成立に持っていけるようになるので、一応メリットとは言えるだろう。ウィスプが1枚しか確保できなかった場合でも、6ターン目に3枚目の1コスを引ければコンボ成立できる、ともいえる。

 

手札溢れのリスクが減る

こちらもどちらかと言えば「フェアリー型のデメリット」。

サークルは1枚使えば2枚1コストが手に入るというのが強みであるが、それは同時に1枚が2枚に増えて手札を圧迫するデメリットにもなる。妖精花をバウンスして手札が溢れそうになる状態で、サークルを撃つための手札スペースを確保するのはなかなかに難しい。

「1枚使って1枚補充」となるようにデッキを回せば、少なくとも後攻5ターン目になっても手札は9枚。サークルではなくドロー力で1コスを2枚引いてくれば手札が溢れる心配はそこまでない。(実際は妖精花を扱う関係上1コスN採用型を以てしても手札が溢れるリスクはあるのだが)

手札が溢れにくいということは、「神秘の指輪」に頼りきりにならずに済む、ということでもある。指輪は確かに強力だがデッキ圧縮にはならないので、可能な限りデッキ圧縮になる他のドロー手段を使いたい。

 

・メイの直接召喚を生かせる

フェアリー型の場合1枚で2枚入手できるので、わざわざ「アクティブエルフ・メイ」をデッキに採用する必要はないのだが、1コスN型ならこの直接召喚が1コスフォロワー確保に役立つ。バウンスでドロー等を狙っていれば、4ターン目にメイを手札に呼ぶのはそこまで難しくない。あらかじめ呼べなくても、ホズミを出すときにはメイの直接召喚条件を満たせるのでピン刺しならコンボに支障はない。1コスの弾を確保しつつデッキ圧縮もこなせるこのカードの恩恵を受けやすいのはこのデッキを扱う上でのモチベにもつながるはずだ。

 

☆1コスNを採用することによるデメリット

そもそも筆者はフェアリー型が肌に合わなかったので、これが明確なデメリットだと挙げにくい節があるが、それでも挙げるとするならこんなところ。

 

・1コスカードを2枚引かないといけない

サークルなら1枚引けば後はウィスプ確保(+ホズミ引き)にすべてを費やせるが、1コスNの場合は2枚揃うまで気が抜けない。(まあたいていの場合はドローしてれば勝手に揃ってくれることが多いんだけど)

 

デッキを占める枚数が多くなる

2枚引かなきゃいけないということは、その分デッキに多く入れないと引ききれない確率が上がる、ということ。

「デッキ一案」の画像を見ればわかるとおり、1コスフォロワーの推奨数は9~10枚。それより少ないとさすがに引けないのでサークル採用に分が上がる。

おそらくはここが1コスN採用に至らない最大の理由だと思われる。サークル採用で1コスフォロワー枠を6枚に抑えれば、その分他のカードを採用できるというわけだ。この「デッキ一案」では指輪・コア・奇襲の枚数を減らした分1コスフォロワー枠に割いている。

 

・(プリンセスナイトが採用できない)

疾走アクセラ型の場合ファンファーレ持ちがホズミだけになるので、プリンセスナイトでもホズミ確定サーチが可能となる。「照明の案内人」と違い「楽園への来訪」のサーチに引っかからないので、どうしてもホズミが引けないというのであれば4枚目以降の楽園として採用が可能だ。

ただし、それは1コスN型ではなかったらの話。1コスN型の場合、マーマン無法者メイの7枚がファンファーレ持ち。ゴブリンと「奇跡の実り」の6枚体制で2枚引き必須なのはさすがに不安なので、この場合フェアリー型一択となる。とはいえ、フェアリー型を使っている人でもプナイを採用している人は今のところ見たことがない。おそらくはホズミと楽園の6枚体制で十分と考える人が大多数なのだろう。というわけでこれはデメリットとしては弱い部類に入る。

 


☆採用カード解説

・ゴブリン

・奇跡の実り

ゴブリンは1コスニュートラルの代表的カード。2~3積み。

「ファンファーレを持たない」ことがメリットとなる場合もあるが、今回のデッキではただの1コスフォロワー。

一方「奇跡の実り」は1コスでフェアリー1体を場に出すスペル。エルフカードだが使うまではスペルなので、ホズミの能力を阻害しない。フェアリー型でもたまに採用されることがあるようだ。

「奇跡の実り」で出すフェアリーの方が体力が少ない分進化後盤面に残りづらいというメリットがあるが、バウンス後に「神秘の指輪」で流してもコンボに支障がないという点ではゴブリンが有利で一長一短。後述の1コスが優秀なのでゴブリンと両方入れるほどではない。

 

・レヴィールの無法者

・ワイズマーマン

1コスニュートラルその2とその3。どちらも3積み確定。

1コスフォロワーが十分に引けている場合、この2枚を組み合わせて3ダメの除去札としても使える。1枚をバウンスできるなら減る1コスカードは1枚で済む。同時にメイの直接召喚も起こせるとさらに除去として出しやすくなるぞ。

ちなみに現時点でももう2枚1コスニュートラルフォロワーがいるのだが、残念ながら一方はエンハンス4持ち、もう一方はホズミサーチを濁らせる上にPP全消費してしまうのでコンボパーツにできない。前者の方はもし採用できれば守護としての役割も持てたのだが。残念。

 

・アクティブエルフ・メイ

唯一採用しても問題ない1コスエルフフォロワー。ピン以外禁止

4枚プレイで直接召喚しつつ手札に返ってくる。コンボ前に呼べなくてもホズミの条件を満たす過程で勝手に条件を満たせる、というのは前述のとおり。

ウィスプが3枚あるなら、メイの本来の能力である「ランダムなフォロワー1体に4ダメージ」を生かせる。相手が体力4以下の守護を1体だけ置いていて、このターン中にOTKを決めないと負け濃厚、という場合に賭けにでることができる。

ピンでないとホズミの能力先を濁らせるので絶対にピンにすること。ただしコンボターン中でなければ指輪でデッキに戻してもOK。

 

・神秘の指輪

フェアリー型なら3積みのところだが、このデッキ案なら0~3積み。
フェアリー型よりは手札溢れの心配がないので、このカードの採用理由は「ホズミの能力で出てくる疾走札を3枚引ききった時に戻すカード」としての採用が主となる。まあ基本的にはお守り。「密林の守人」(一応ウィスプも)は間違っても戻してはいけない。

 

・腐食の絶命

3積み確定。これさえあればアグロであっても5ターン目までなら十分耐えられる神カード。相手にとっては悪夢のカード。

ぶっちゃけこれが最強すぎるので他の除去カードはいらないだろう、というのが筆者の意見。

 

・荒天の雷神

・導く鐘・ベルエンジェル

筆者としては雷神を3積み確定、リンゴンは不採用。世間は雷神0リンゴン2がメジャーらしい。

前述のとおり守りのカードは腐食で十分と筆者は考えている。そもそもハンドレスに対してはリンゴン出したら逆に手札捨ての餌にされるし、ウィッチは虹で戻されるなら2コスより1コスの方が傷が浅いし、ロイネメはそれこそ腐食で十分、ネクロはリンゴン1枚じゃ耐えられないかそもそもいらないか、ドラビショは守護である意味がない。唯一刺さるホズミミラーでも相手がシンシア型なら容易に突破できてしまう、と現環境にリンゴンが刺さってないように見受けられる。

それよりは雷神で1コス1ドローする方がスキマのPPを使いやすいし、なんならこれをバウンスの弾にもできる。アクセラの方で闇の街を叩き割ってパラメリゼを阻害出来たりもする(さすがにビショ対策はほぼ無理だが)。そう考えると、疾走アクセラ型の場合はリンゴンより雷神の方が強いと思うわけです。どうでしょう?

 

・ゴブリンの奇襲

PPを使い切れば0コスでランダム相手1体に3ダメ。

一般的なホズミエルフには入っているが、このデッキ案では不採用。

基本的には腐食で盤面ロック気味に動きたいデッキなので、このスペルを差したい相手がほとんどいない。しいて言えば腐食が引けなかったときのデッドリーパーぐらい。

それよりもフォロワーを出さないデッキに対して手札の肥やしになる場面が困るので、採用は一長一短。少なくとも確定で入るようなカードではないだろう。

 

・楽園への来訪

もちろん3積み確定。ホズミを確定サーチできるってだけでヤバい。

これを入れてもホズミが引けないとお悩みの方は是非「照明の案内人」や「プリンセスナイト」の採用をご検討あれ。そして実際使いづらいと感じたら抜いて6枚体制で我慢しましょう。この過程は一度は経験しておくべき。

 

・化かし女将・ホズ

主役であり裏方でもある。もちろん3積み。

複数枚引けてる場合は素出しからの進化で除去として使うことも考慮の上で。

 

・妖精花

3積み。ウィスプ確保手段その1。

このデッキを使っていると妖精花の2コスですら重く感じてくるバグが発生する…このデッキに限らず最近のアンリミデッキはそんなもんか。

バウンスする際はウィスプが手に入る順番に注意。7枚以下ならバウンスしても大丈夫(その次のドローが溢れるけど)。

 

・フォレスト・コア

ウィスプ確保手段その2…なのだが、このデッキ案では0~1積み推奨

確かにウィスプを一度に2枚確保できるこのカードは魅力的なのだが、5ターンOTKを決めようとするとこのコアを発動できるタイミングは後攻4ターン目にしか存在しない

シンシア型なら進化を打点に費やす必要がないので5ターン目にも発動できるが、その場合でもウィスプの仕様上あらかじめ確保したウィスプに進化させないと4体を並べきることができないのである。疾走アクセラ型なら打点が足りなくなるのでなおさらである。

そこまで発動タイミングが限られるのに、1枚出すのに3コスも払う必要があるため、コアでウィスプを確保するよりは他の手段を引けるようドロソを増やす方が現実的といえる。少なくともウィスプ確保手段が他より多い疾走アクセラ型においては、コアの枚数を減らす選択肢も考慮した方がいいだろう。

 

・ウインドフェアリー

ウィスプ確保手段その3兼疾走&バウンス札その1。もちろん3積み。

このアクセラを2ターン目に発動させやすくするために1コスNを入れているまである。

手に入れたウィスプをさらにバウンスして4枚プレイを達成し、メイを手札に呼び込もう。

 

・森林の狼

疾走&バウンス札その2。3積み。

バウンスを発動できる態勢さえ整えればこのカードもドロソとして有効活用できる。

アクセラ発動で進化する能力も持っているので6ターン目にホズミコンボを決めれば進化を打点にせずにリーサルが狙えるが、基本的には5ターン目にコンボを決めて相手に除去されないのを祈る方が勝ちやすかったりする。

 

サイレンススズカ(森の遊撃者)

疾走&バウンス札その3。3積み。

攻撃時能力でロイヤルの守護を薙ぎ払い、残りの疾走で18点叩き込むのが仕事。万が一全除去されてもスズカが引けてれば6コス3点疾走(進化で5点)と追い打ちには十分。

バウンスでのエルフフォロワーサーチは疾走札がデッキから消えるリスクも伴うが、いざというときはウインドフェアリーやホズミを引いてくる可能性も持っている。

 

・フォレストエース・リマーガ

疾走札その4。3積み。

疾走札の中では唯一バウンスカードではないが、この能力でコスト7のリマーガをデッキに入れればスズカを除去係にしつつ20点ダメージが狙えるようになる。

7コスリマーガを出す確率を上げるなら、狼を1~2枚「自然の導き」に変えるという手もあるが、うっかり引ききった場合にリマーガアクセラを使う必要が出てくるので、安定をとるなら非推奨。

 

枚数削減したことでデッキ枚数が足りなくなった場合は「自然の導き」「対空射撃」などのバウンスカードを入れるといいだろう。まあ余ることはそうそうないとは思うが。


☆まとめ

・フェアリーサークルの代わりに1コスニュートラルを入れる選択肢もある!
・バウンスしやすくなるので疾走アクセラ型で効果的!
・その分デッキを圧迫するので採用したいカードが多いならフェアリー型の方がいいかも

 

動き方についてはフェアリー型と大きく差はないので省略。

まあこういうホズミOTKの組み方もあるよということで何とぞ。