まひなおしのみ 〜Pinoのきままな雑記帳〜

「クルトOTKのススメ。」移転先です。その他転鳴エルヴィ配布所などなど

『クルト特化ビショップ』十禍編【シャドウバース】

『クルト特化ビショップ』の概要については最初の記事参照。ジャスティー融合型のデッキの回し方については第19弾記事、実現型のデッキの回し方については第15.5弾記事参照。
ここでは第23弾パック「十禍闘争」の追加で変化したクルト環境について語る。十傑と被らないようにしたことで前弾とも似てしまったようだ

追記:今弾のアディショナルカードは強力なものの、クルトコンボ自体には影響がないため同記事に書かせていただきます。

☆クルト特化ビショップ向け追加カード
今弾のビショップは回復軸が強化。その影響でクルトOTKに役立つカードがいくつか追加された。

デッキの強さが劇的に変わるチートカード…というほどではないものの、デッキの勝率は上げてくれそうだ。

・ベレロフォン(レジェンド)

4/4/3(進化後6/5)。進化時能力で「自分のターン中、「自分のリーダーか自分のフォロワー(または両方)を回復させる」能力が働くたび、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに1ダメージ。上限は1ターンに10回」(原文ママ)を自リーダーに付与する。
要するにリーダーに「(聖なる弓使い・)クルトと(聖弓の使い手・)クルトを足して2で割った効果」を付与する、というわけだ。これはクルトOTK使いとしては眉唾物!

と言いつつも、今までのコンボルートで使う分にはそこまで強くなかったりする。

というのも、クルト2人分にこの効果をプラス(要するにクルト2.5人分)しても、20点ダメージに必要な回復回数は5回から4回になるだけ。すなわちダメージ量的には「1コスト多く払い進化権も消費する代わりに相手に割られないペガサス」程度にしかならない。その上相手フォロワーにもダメージが飛ぶ関係上、余計なラストワードを発動させてリーサルを逃す恐れまである。

ではこのカードを採用する意味は薄いというとそうでもない。もしクルトが1人しか引けなかった場合、OTKには10回もの回復が必要となる。クルトを除いた手札でも8枚しか使えない時点で無謀だと分かるだろう。しかしこの効果が付与されていればダメージはクルト1.5人分(1回2+1点)となり、回復は7回で済む。クルト2人よりはしんどいものの、回復カードの増えた現在では実現可能な回数だといえる。

よってこのカードはクルトが1枚しか引けなかった場合のケアとして役立つ、ということになる。クルトが引けないことがこのデッキの弱点である現状、その弱点を少しでも軽減できるこのカードは採用候補となる、というわけだ。効果も重複しないので、採用するならピンでいいだろう。

 

・荒天の雷神(ゴールド)

結晶、アクセラレート、そしてフォロワー本体と3変化できるカード。

まず自分の残りPPが1~2なら1コスの結晶となる。効果は「封じられた法典」と同じくカウントダウン1でラスワ1ドロー。クルトOTK的にはこの効果が本体で、お手軽なドロソとして期待がかかる。

次に自分の残りPPが3~6なら3コスのアクセラレート。相手のアミュレット1つを破壊できる。この効果単体で見るとフォロワー破壊ができない分「安寧の降臨」の下位互換だが、基本ドロソとして使いつつもいざというときアミュ破壊できるという点が優秀。相手の場にアミュレットがなくても残りPPが3以上ならアクセラレートが優先され、結晶を使用できないという弱点があるが、普段から「封じられた法典」を使いこなしているクルトOTK使いであればPP調整はお手の物だろう。

最後に残りPP7以上で本体。7/5/5疾走守護というシンプルながら強力なスタッツ。ある時は削り、ある時はフェイスガードと、ここぞというときには本体を使うかもしれない。

ちなみにこの残りPPの目安はあくまでコストが通常通りだった場合。例えば庭園でコスト半分になった雷神で庭園を割りたいなら、残りPPをちょうど3にしないと本体として出てしまうので注意。(まあ実際はほーちゃんで出るのがほとんどだからコスト下がってない場合が多いだろうけどね)

 

・砕氷の聖獣(シルバー)

セトに続く1コス3点回復カード第二弾。ただでさえ環境の加速化が深刻な現状、最悪延命に役立つというだけでありがたいカード。回復量の少ない他の1コス回復カードと差し替えよう。

本体は8コスなので「光明のプリースト」みたいに除去するカードとしては使いづらいが、出せれば5/8突進守護持ち、攻撃時に自リーダーと自フォロワー全てを3回復できる上に、ファンファーレで同じ奴がもう1体ついてくるという強力ぶり。安息で隠せればクルトの回復の弾としても使えそうだが、さすがに相手が許してくれないか。


☆もしかしたらクルトOTKに使えるかもしれない追加カード

・流浪の指揮者(ブロンズ)

ファンファーレと進化時に手札を1枚捨てて1ドロー。手札が溢れやすいこのデッキにおいては魅力的な効果。

残念ながら2コスなのでクルトサーチを濁らせてしまうので現時点では採用しづらいが、他にクルトサーチ手段ができれば採用圏内になる可能性も。一応覚えておこう。

 

・冒険のつまづき(ブロンズ)

2コスで相手フォロワーの体力を-3するニュートラルスペル。

3ダメージではなく体力最大値そのものを3減らすため、ダメージ無効のラミエルやベルエンジェルなんかも破壊できる。

さらに久しぶりの「攻撃済みフォロワー特効」カード。攻撃済みの相手に使えば-3ではなく-5できる

一応相手を選択できる2コス(疑似)3ダメスペルとしてはビショップ初。体力4以上の相手にも撃てるようにしつつ、相手リーダーを回復させたくないなら候補になる…のか?

 

・背理盾・ゼノン(シルバー)

2コスでカウントダウン1のアミュレット。

1/2守護の「聖騎兵」1体を、能力の対象に選べない効果を付与した上で場に出す。この効果がファンファーレとラストワードで、つまり2ターン連続で発動するということだ。

クルトサーチを濁らせずに2コストでフォロワーが出せるカードであり、フェイスを守れるという点で実用性もある。フォロワーを置くことで不都合が起きる環境でなければ採用してみてもいいかも。

 

・熟達の翼戦士(シルバー)

3/2/2守護でラスワ1ドロー。「純心の歌い手」を使っていた頃だったら眉唾物だっただろうなあ。

進化することで2/4疾走である「フラッグフェザーフォルク」を場に出すことができる上、スタッツは普通に4/4になるので敵として出されると厄介かも。

 

・ゴブリンの奇襲(シルバー)

普通に使うと4コスで相手のフォロワー1体破壊するニュートラルスペル。これだけでは「安寧の降臨」の下位互換。

このカードの真価は、これが手札にあり相手の場にフォロワーがいる状態で、残りPPを0にしてターン終了したときにある。この条件を満たせば、このカードを消滅させる代わりにランダムな相手フォロワーに3ダメージを与えることができるのだ。複数枚ある場合は相手フォロワーの数に関係なく枚数分発動して消滅するので注意。

アミュレット置きがそこまで多くないこのデッキにおいては「浄化の鉄槌」の代わりの0コス除去カードとして入れてみるのもいいかもしれない?

 

☆ビショップが使える今弾のアディショナルカード

・絶望の安息・マーウィン(ビショップ・レジェンド)

筆者が待ち望んでいた4コステミスがまさかの実現。ワルブレで倒せないような高スタッツフォロワーをこいつでなぎ倒せ!

いくつか注意点を上げると、まずはフォロワーである点。「シークレットスキル」で倒される機会はアンリミでは少ないと思うが、「忌むべき教示」が割れたターンに出せないという事態は容易に発生しうるので注意だ。

次に4コスである点。4コステミスと考えれば強力なのは確かなのだが、当然ながら3ターン目までは出すことができない。また、逆に相手がフォロワーをろくにおいてこないような場合、手札圧迫を解消しようにも4コスかかるという重みもある。

後は「破壊耐性のあるフォロワーを除去しようとうっかり進化マーウィンで殴ってテミス発動できなかった」とか「マーウィンだけは場に残るので攻撃時能力やドレインで利用される」とか「フォロワー4体以上撃破ボーナスで貰った『絶望の奔流』のせいで手札が溢れた」など事故要因は色々考えられるものの、それだけ強力なカードということ。さらっと流した「絶望の奔流」も1コスで相手のフォロワーorアミュレット1枚を消滅できるので、これまた強力な除去カードである。

 

・悠久の絶望(ビショップ・ゴールド)

カウントダウンが1少なく(自フォロワーが回復せず)攻撃済みのフォロワーがいると効果が発動しない代わりに、リーダー回復量が1増えて1ドローまでできるペガサス。

ドロソとしても使えるのは有用だが、ドローしすぎても手札が焼けることになるのでどちらを採用するかはお好みで。(手札圧迫を考えると両採用は厳しい)

 

・再臨する絶大(ニュートラル・ゴールド)

2コスで相手フォロワーのランダム1体に5ダメ。

ハイランダー向けの効果はこのデッキでは発動できないため実質落石の下位互換。

破壊耐性&能力選択不可持ちのフォロワーが環境にはびこってよっぽど倒したい時用なので採用はまずない。

 

・降誕する干絶(ニュートラル・ゴールド)

このバトル中、お互いのリーダーは「自分のターン終了時、自分の手札が5枚以下なら、カードを1枚引く」を持つ。リーダーはこの能力を重複して持たない。(原文ママ

手札を抱えるこのデッキで採用することはないのだが、2コスで撃てるということは次ターンドロソアミュが割れるというタイミングの前に相手に使われて余計なドローで手札が焼ける、という事態も起こりうるので注意。

 

「干絶の飢餓・ギルネリーゼ」「絶望の崇拝者」は2コスフォロワーなので省略。能力としてもクルトサーチ手段が他にできたとしても採用するほどではなさそう。

新マゼルもクルトOTKとは無関係なので省略。

 

☆クルトOTKにおいて警戒すべき追加カード
・不吉の人形師(ネメシス)

ネメシス側のフォロワーが破壊される度、こちらのフォロワーが-1/-1される。

このカードのように今までなら気にしなくていい効果でも、「ベレロフォン」の影響で下手なフォロワーを破壊して効果を発動させる可能性が出てきた。こういうフォロワーはコンボ起動前にクルトを進化させて破壊しておきたい…クルトがやられなければ、の話だが。


☆一般的な『回復ビショップ』との違い

ベレロフォンの追加により、対戦相手が銀クルトを使ってくる場面が増えた。使ったことがない人からすればクルトOTKと同じに見えるだろうが、主目的の違いから運用の仕方やメイン以外のデッキパーツが異なる部分があり、実際は似て非なるデッキである

まず一般的な『回復ビショップ』では、ベレロフォンの能力を生かして「相手の盤面除去」「相手リーダーの体力削り」「自分リーダーの回復」という3つの目的を同時に達成できる点が魅力である。そしてチャンスがあれば素引きしたクルトでリーサルを狙う、という感じ。つまり一般的な『回復ビショップ』はクルトではなくベレロフォンの方が主役なのだ。よってここでは「ベレロフォンビショップ」と呼ぶこととする。

一方こちらのクルトOTKでは、とにかくクルトで20点出す動きをできる限り早いターンに行うのが主目的。相手の盤面除去は最低限でよく、OTKが相手の回復対策も兼ねているため削りも不必要。ベレロフォンはあくまでサブのカード止まりである。

以上の違いから、デッキ内容にも以下の違いがみられる。

・ベレロフォンビショップはベレロフォン3積み必須。クルトOTKでは入れるにしてもピンで十分

・ベレロフォンビショップはベレロフォンの能力による盤面除去を優先する立ち回りのため、0コスト回復カードもクルトがいない場面で使用する。クルトOTKではよほど体力が持たないor手札圧迫が辛い状況でない限り、0コスト回復をクルトコンボ時まで温存する

・ベレロフォンビショップでは回復しながらドローするカードが重要視される。一方クルトOTKでは早いターンに出せるように低コストである方が優先されるため、回復&ドローカードはコストが高く採用されない

・前述の理由でドロソが豊富なので、ベレロフォンビショップではクルト確定サーチギミックは必要ない。クルトOTKではいち早くクルトを揃えたいためクルト確定サーチはできる限り欲しいところ

残念ながら、クルトOTKよりもベレロフォンビショップの方が勝率や安定性は高くなる。しかし「目標リーサルターンが早い」「余計なラストワードを発動させ辛い」という利点もあるため差別化はできているといえ…たらいいな。「ベレロフォンではなくペガサスを採用し続けてもいい」というのはラストワード対策による差別化が理由というわけだ。


☆十禍環境でのデッキ案

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純粋に上位互換となりそうなカードが追加されたので、前弾と構成をそこまで変化させないように変更。

前弾との変更点は
「光明のプリースト」を「砕氷の聖獣」に、

「ペガサスの水晶像」を「ベレロフォン」に、

「聖痕の発動」全てと「神愛の一撃」1枚を「荒天の雷神」に。

雷神結晶のおかげで実質「封じられた法典」が6枚に増えたことでドローがしやすくなった。この差し替えで若干回復カードが減ったものの、その分クルトは引きやすくなっているはず。

一方で雷神が他のデッキでも採用されそうであることや、ベレロフォンの登場で相手の警戒を誘いやすい状況を考慮しペガサスは再びお留守番。空いた部分にベレロフォンをピン刺しして補う。

 

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その後アディショナルカードを入れた構築。

前述のとおり「ベレロフォン」はOTK向けではないことが分かったのでペガサス復活…の代わりとして「悠久の絶望」に変更。

さらに「神愛の一撃」「安息の領域」をそれぞれ新マーウィンとワルブレ(ワルブレ採用理由は後述)に変更。そのせいでレジェンドカードが増えてしまったが、最悪必須なレジェンドはジャスティーだけ。クルトOTKの魅力の一つである「作成コストの低さ」を生かすなら神愛安息を続投しよう。マーウィンに関してはコストがやや重めなため、小回りを利かせるために「平等なる裁き」の採用も検討(対ベレロフォン対策カード)。

 

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そしてこちらは「ベレロフォンビショップ」の要素を少し取り入れたバージョン。あくまでOTKを狙う以上ベレロフォン自体は生かしきれないので、それ以外の要素を取り込む。

デッキ微調整案としては、ミニゴブ:2~3、リテュエル:2~3、悠久の絶望:1~2、ベレロフォン:0~1枚、といったところ。他のカードは画像の枚数固定でいいだろう。どうしてもレジェンドを減らしたいならリテュエルを「明光の翼人」に変えるぐらいか。ジャスティーは必須だし、さすがにマーウィンを外せる環境ではない。

 

・クルトOTKからこちらに移行する場合

まずベレビショのドロソ要員であるリテュエルを採用。5ターン目あたりに1コス回復と合わせて使い、クルト2枚や0コス回復を引き込む作戦だ。しかし序盤のドローはできないため、引き続き法典荒天には頑張ってもらう。欲しいカードが安息なら天球儀は強いが、このデッキで欲しいのはクルトの方なので天球儀は不採用。
次にワンコリストラ。ジャスティー不足はリテュエルのドローで補う作戦。自然確定サーチギミックがなくなったことで、「不器用な信頼」をデメリットなく採用することが可能となる。できれば不器用は素で使いたいので、融合用&いざというときの回復用に休息は2積み(3積みではさすがにかさばりやすい)。

 

・ベレビショからこちらに移行する場合

このデッキはベレビショでミニゴブを採用している人向けのデッキ案である。というのも、かの有名なベレビショ使いは「これは『安息の領域』が強いデッキなので、それを増やせる『博愛の翼人』を採用できなくなるミニゴブは弱い」と評価しているためだ。それを証明するための反例として『安息抜き安息ベレロフォン』なんて記事も作ってたし

しかしそれでもミニゴブを採用するのはズバリクルトが引きたいから。クルトをいち早く揃えられれば、それだけ早く決着を付けられる、至極当然の理由である。だが、早く決着を付けようとするならば、そもそもベレロフォンの能力を発動する必要はないのでは?というのがこの記事での提案である。つまりミニゴブを入れるなら作るべきは「安息抜き安息ベレロフォン」ではなく「ベレロフォン抜き安息ベレロフォン」である、ということだ。

ベレロフォンを抜くことによって不足する除去力はマーウィンで補う。「何回も展開されたらどうするんだ」という問いに対しては、「2回目の展開をされる前にクルトOTKを決めればいい」という理屈で通す。実際リテュエルドローの際に回復札を使って十分な回復ができるため、これだけでクルトOTKが決まるまでの時間稼ぎは割とできる。それよりもクルトにもリテュエルにも回復を使えない状況で消費すると、その後のリソース確保が難しくなってしまう。マーウィンはそこを補う役目にもなるということだ。

クルトコンボ時の打点の弱体化については「追加カード」の欄で述べた通り。クルトが2枚揃ってさえいれば必要回復数は1回しか増えない。つまり普段ならベレロフォンを進化させるターンを使って「悠久の絶望」を置いてやればOK。

じゃあわざわざベレロフォンを抜いて何を入れるかというと、ズバリ序盤のドロソ確保の法典荒天。1・2ターン目から黄金の鐘以外でも積極的にドローして、クルト2枚を引き込む確率を少しでも高めようという編成なのだ。クルトOTK側の説明でも書いたが、このデッキでは安息よりクルト優先なので天球儀も不採用。たださすがに安息0枚では勝てる相手が減ってしまうので2積みにとどめてある。

「安息でベレロフォンを隠す」というベレビショの強い動きをする気がないのであれば、このデッキでクルトで打点を出すことに集中した方がよい。まあさすがに「ミニゴブ入りならこっちの方が強い」は過言だが、プレイスタイルによっては「安息にとらわれないこっちの方がやりやすい」は十分起こりえるだろう。是非ご検討を。


☆各クラスの動き

・vsエルフ

新たな1コスバウンススペル「輪廻する回生」登場。とはいえ今となっては飽和状態か。

他にもセッカや闇アリアとの相性抜群な新アマツなどが追加され、フェアリーエルフの流行が予想され…たのだが、今のところはそもそもエルフにマッチングすることが稀。一応豪風リノが主流か?


・vsロイヤル
「ゴールデンウォーリアー」の進化時能力で旧カゲミツや突撃兵を疾走させる威光ロイヤルがやや流行ったものの、環境的には逆風が吹き荒れまくってるもよう。とはいえ、クルトOTKのようにアグロムーブに弱いデッキも環境にいないこともないので、稀にマッチングすると普通に連携ロイヤルとして殴ってこられることだろう。ベレロフォンビショップなら餌なんだけどなあ。変な幻影見えてリタイヤしてくれないかな、なんて

・vsウィッチ

1コスト2スペブというとんでもないカード「陰陽の秘法」が登場。むしろこれで超越が暴れることでナーフかかんないかなーと期待しているのだが、果たして。ベレロフォンビショップで6ターンリーサルすら狙うのが厳しい(だからこそ安息が生きるデッキなのだが)ので、安息では対策にならない超越ウィッチに対して勝てる見込みがある、という点がクルトOTKのセールスポイントの一つとなるまあ安定どころか不利寄りなんだけども

さらに土方面でも「強欲の魔女」「アシッドゴーレム」などなかなかヤバいカードがチラホラ。今のところは超越が主流ではあるものの、今弾でも土には轢かれる未来になりそうだ。

 

・vsドラゴン
「流浪の指揮者」が攻撃される代わりに1コス安い「聡明のドラゴニュートスカラー」となる。もちろん両方採用してもいいのでディスカドラゴン強化…ではあるが、元々十分強いので相手視点だとあまり変わらないかな。

流行のデッキに刺さりが悪いのか否か、深海ダゴンにはほぼ当たらなくなった。最近のビショップは安息採用が増えたので相手としても当たりたくないだろうな

そもそもドラゴンと当たること自体少ないものの、庭園ゾーイやディスカが今のところの主流…かな。マイナーなデッキでもPPブーストはしてくるイメージ。

・vsネクロマンサー
骸サーチを濁らせない結晶フォロワー「スピリットイーター」が登場。「荒天の雷神」とも相性がよく、後にラスワネクロがローテのとばっちりを受けてナーフされたこともあり骸ネクロが急増加した。

正直クルトOTKで「安息の領域」が生きるマッチが減っているため、骸ネクロのためだけに「ワールドブレイク」に差し替えるのも全然ありベレロフォンビショップでは横並べを除去できるから安息が生きるんだけどね

ワルブレを採用するなら2積みが基本。3積みするには他のデッキとの対戦に支障が出るが、相手は複数回骸展開してくるためピンでは対策として不十分なためだ。マーウィン解禁後も「忌むべき教示」が割れたターンや3ターン目の骸に対処できるため採用は十分考えられる…アディ後も骸ネクロを見かけるのなら、という話だが。

 

・vsヴァンパイア

引き続き狂乱ヴァンプが大暴れ。今弾ではろくに強化カードを貰えなかったものの、前弾までのカードで十分。相手視点ではベレロフォンを警戒される…はずなのだが、最近は回復してくる相手が多くなかなか隙を見せてはくれない。幸いベレビショに寄せた型なら「マーウィンで除去→リテュエルで闇蝙蝠圏外まで回復」という流れをとれるので、昔よりは無理ゲー感はなくなった。

狂乱以外はほぼ見かけない。モノヴァンプは扱いが難しいらしくまず見かけない。アグロの方がまだ見かけるかな。後はマリシャスウォールヴァンプも少しだけ。


・vsビショップ
回復札の増加でエイラ等が強化…と思いきや、アミュレット破壊もついでにできるドロソ雷神の登場で暗雲が立ち込める事態に。最近ベレロフォンとの併用でまた見かけるようになってきたので注意。といってもエイラ進化の場合はアミュ破壊の隙が無いのでマーウィン頼りになるが。

代わりに流行し始めたのが件のベレロフォンビショップ。一見ミラーに見えるマッチだが、実はクルトOTK側が不利。というのも、相手のベレロフォンをとれる手段が(安息無しであっても)皆無であるためである。ベレロフォンが取れないということは次ターンにはほぼリーサルをとられかねないので、相当ぶん回らないと速攻でもぎ取ることはかなわず。空進化でベレロフォンに直接当たらせるなど、何とか除去さえできれば逆に有利になりやすいのは幸いか。

他には守護ビショップも強化。守護フォロワーの多くは攻撃力が低く、こちらの打点は守護を無視できるため他のOTKよりはマシな状況なのだが、カルミアを出されたら話は別。全体バフであっという間に押し切られてしまう。カルミアさえ引かれなければ十分勝ちを狙っていけるのだが…ドロソもそこそこ持ってるからなあ。

教会ビショップは弱くはなっていないものの、前2つが流行っている最中なので数を減らしている。まだヤテラントゥの方が見かけるかな。

・vsネメシス

アンリミではマイナー止まりだが、トレランスがナーフされた。一応進化させれば疾走できるので、より成功率の低いネタデッキを作る人もいるんだろうな。

さらに運ゲーの神ともいえるようなカード「時空の掌握者」(ローテでは割とガチで使われているらしいが)、アディショナルでは新リーシェナも登場し、ネメシスネタデッキ界隈は賑わいを見せるか…いやまあどうせガチデッキはAF一択だからさ。


☆まとめ

・「荒天の雷神」でドロー加速!新マーウィンでフォロワーを薙ぎ払え!

・新手のライバル「ベレロフォンビショップ」登場!エイラ以上にクルトを生かすもののOTKとは似て非なるデッキ!
・この環境であえてOTKを狙うことの利点を生かせ!

安定性をとるならばベレロフォンビショップ、速効性をとるならばクルトOTKがオススメ。無理にOTKを使えとは言わないので、あなたに合う戦術でクルトを愛でていってほしい。ボクはOTKしか使わんがね^^